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徳島市の歓楽街で、外国人が切り盛りする飲食店が相次ぎオープンしている。
中国人やフィリピン人が接客するラウンジや、徳島では珍しいベトナム料理の店、
米国の味にこだわったピザ屋など多彩。異国で一旗揚げようと奮闘する姿は、
不況で客足が遠のく街に異彩を放っている。
上海出身のレイナさん(42)=本名趙雁=が鷹匠町1で営むラウンジ
「017(レイナ)」は会員制で、内装は高級感あふれる。
近くで8年前に開業。弟の手助けも受けてビルを購入し、11月に移転オープンした。
2010年に運営を株式会社化。インターネットでの衣料品販売や体を
もみほぐすリラクゼーションの店の運営を始め、経営を多角化した。
レイナさんは「家賃を払い続けるより、いっそビルを買った方がいいと思った。
ラウンジの方は景気が悪いので衣料品販売を始めた。将来は料亭を経営してみたい」と意欲を見せる。
11月、鷹匠町1に開店したベトナム料理店「ライライ・クアン」の
店長チャン・ミン・ハイさん(21)は徳島大学工学部1年生。学業と両立させるため
金、土、日曜日のみ営業する。鶏入りの麺料理「フォガー」など、エスニックな味が楽しめる。
ベトナム中部ダナン市出身で、中学時代から料理に親しんでいるハイさんは
「もっとベトナムのことを知ってほしい。日本とベトナムの懸け橋になりたい」と話す。
栄町1の「ビー・ビー・ピザ」は米テネシー州出身のノーマン・ホワイトさん(46)が
経営。古里のピザ屋で働いた経験があるホワイトさんのピザは、生地の食感や
具の量など、あえて日本人向けに変えることなく米国流を貫く。
4月にオープンし、日本人や英語教師らでにぎわっている。
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2012/12/2012_135606800733.html