【埼玉】外食チェーンのさきがけ「山田うどん」の本を出版 えのきどさん「埼玉もうどん県」

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1おじいちゃんのコーヒー ◆I.Tae1mC8Y @しいたけφ ★

黄色い背景に赤いかかしの回転看板――。うどんチェーン「山田うどん」への
あふれんばかりの熱情を活字化した本「愛の山田うどん『廻(まわ)ってくれ、俺の頭上で!!』」
(河出書房新社)が22日発売される。

アメリカ式の外食チェーン展開の先駆けにして埼玉のソウルフードである山田うどんを語り尽くした1冊だ。
共著者は、雑誌「季刊レポ」編集長でライターの北尾トロさん(54)と
コラムニストのえのきどいちろうさん(53)。1960〜70年代に郊外型の
外食店舗をいち早く軌道に乗せた山田うどんの歴史や、山田食品産業の山田裕通(ひろみち)会長(7月に急逝)との
対面などが情感たっぷりに描かれている。つゆを共同開発したキッコーマンの
高梨兵左衛門・特別顧問の証言などから、山田うどんを多角的に分析している。

 きっかけは昨年11月、2人で配信しているインターネットTVでのおしゃべりで、
えのきどさんが何気なく「山田うどんみたいな?」と発言したこと。2人の脳裏に、
青春時代に空腹を満たしてくれた記憶がよみがえり、「山田トーク」が止まらなくなった。
えのきどさんがその夜、パソコンで検索してみると、検索関連語として
「山田うどん まずい」の表示。多くの人が「山田うどん」と「まずい」をセットで
検索した履歴があるということだ。「山田がピンチだ」

 うどん界は今、コシの強いさぬきの全盛時代。だが、うどんは本来、
色々なタイプの味がある。「山田だって関東の食文化から出てきた、
やわらかくてホッとするうどんだ」。2人は、ラジオなどで発信を始めた。

 すると、「山田」というワードに突き動かされた人に次々遭遇した。
えのきどさんがラジオで山田うどんのことを話せば、ブースを出るとスタッフに
取り囲まれた。河出書房新社の担当者は、社内で「山田の本やってくれてるんだって? ありがとう」
などと声をかけられた。ほとんどが埼玉県出身者だった。

 「山田を見ていると、埼玉県やロードサイド文化についてわかる気がする」と
北尾さんが言えば、えのきどさんもこう語る。「埼玉はうどん県です。なぜなら山田うどんがあるからです」

http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20121122-OYT8T00375.htm