三重県鳥羽市の鳥羽水族館で、飼育しているダンゴムシの仲間「ダイオウグソクムシ」が3年11か月間、
餌を食べず、担当者をやきもきさせている。
ダイオウグソクムシは深海の砂泥地に生息する海生甲殻類。魚などの死骸を食べる。
同水族館ではこれまで計5個体を飼育したが、生存しているのは、2007年9月に入った「No.1」(体長29センチ)と、
今年7月に入った「No.5」(同25センチ)の2個体。
餌は月に1度、水槽に入れているが、No.1は09年1月に約50グラムのアジを食べて以来、絶食状態になり、
今月10日にもサンマを与えたが、食べなかった。No.5はこの時、サンマをかじったという。
No.1は、照明を絞った水槽でほとんど動かず、体重は現在1028グラムで、飼育開始時より12グラム減っていた。
こうしたことがインターネットで取り上げられると、ダイオウグソクムシを扱った同水族館の飼育日記にアクセスが集中。
思わぬ反響に水族館側も驚いた。
◆ダイオウグソクムシ=節足動物門等脚目スナホリムシ科の海生甲殻類。
メキシコ湾やインド洋の水深200〜1000メートルの海底にすむ。
和名のグソク(具足)はヨロイ、カブトを指す言葉で、背中は十数枚の頑丈な甲羅で覆われている。
ダンゴムシやフナムシなどの等脚目としては世界最大で、最大45センチほどになる。
生態は知られていない部分が多い。
ソース
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121120-OYT1T00861.htm?from=navlp 【画像】絶食中のダイオウグソクムシ(左)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20121120-686271-1-L.jpg