中国新聞社は6日付で、潜水艦の騒音低減技術を専門とする海軍工程大学の何琳教授を紹介する記事を配信した。
同教授を「わが国の特徴ある方法で、潜水艦の驚くべき騒音低減に成功してきた」、「一部技術は先進国の水準を超えた」などと称賛した。
写真は2009年4月に青島(山東省)沖合で実施された閲艦式で姿を見せた中国の潜水艦(「CNSPHOTO」提供)。
潜水艦の最大の武器は「隠密性」だ。敵に探知される前に魚雷やミサイルなどで攻撃する。
弾道核ミサイルを装備した潜水艦を広く展開させておけば、全面戦争の「極めて強力な抑止力」にもなりうる。
しかし潜水艦は攻撃に弱い。船体のごく一部を破壊されただけでも、艦と乗員すべてを失う事態に直結しかねない。
その脆弱(ぜいじゃく)な潜水艦の存在位置を知らせてしまう最大の要因が「騒音」だ。
騒音の低減が不十分な潜水艦は、「どうぞ沈めてください」と、“鉦と太鼓”で触れ回っているようなものだ。
中国の潜水艦は長年にわたり、騒音低減技術の未発達に悩んでいた。たとえば、船内の各種パイプが振動を伝達し、
騒音を外部に漏らす大きな原因になっていることは分かっていたが、「重い部品を使う」程度しか方法がなく「効果がほとんどない一方で、
重大事故の危険を増してしまった」という。
先進国から関連製品を輸入しようとしたが、拒絶された。そのため、潜水艦の騒音低減については「自分の道を歩むしかない。
中国の特色ある振動・騒音低減技術を発展させる」ことになった。一つ一つの部品についても、技術を積み重ねていかねばならない。
ゴム製の小さなパッキングでも、開発に3カ月以上の時間を要したという。(
>>2-3へ続く)
サーチナ 【社会ニュース】2012/11/07(水) 11:29
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1107&f=national_1107_010.shtml >>1(の続き)
騒音の主用な発生源は動力部分や各種軸受けだ。振動が船体外壁に伝わらないようにせねばならない。現場の部隊は、新技術を求めて「矢の催促」だ。
何教授のチームは近い過去に、振動・騒音低減技術にかんして「7シリーズ、数百規格」を完成させた。
潜水艦の騒音低減では「5回の技術的突破」に成功した。
何教授は数年前、「某型潜水艦の軸受けの摩擦係数低減」について要望を受けた。しかも「急を要する」との条件がついていた。
一部専門家が「わが国が短期間で実現するのは不可能だ」と断言するほど、困難な目標だった。
何教授は直属上部機関の了承を取った上で、開発に着手。約1年後に「要求すべて」を満足する軸受けを完成した。
一部性能では、先進国のレベルを大きく超えていたという。(編集担当:如月隼人)
サーチナ 【社会ニュース】2012/11/07(水) 11:29
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