韓国のイ・ミョンバク大統領の長男が不正な土地取り引きに関わっていた疑いがあるとして、
検察の事情聴取を受けた問題で、1日、大統領の兄も検察に呼ばれて事情聴取を受けました。
事情聴取を受けたのは、イ・ミョンバク大統領の兄のイ・サンウン氏で、
1日、ソウル市内の検察庁の施設に出頭しました。
この問題は、イ・ミョンバク大統領が退任後に住むための住宅用の土地の購入を巡って、
長男が不正に取り引きをして、その資金の一部に政府の資金が
流用されたのではないかという疑いがもたれているものです。
この問題で、検察は、先週、大統領の長男を事情聴取しています。
兄のイ・サンウン氏は、土地の購入資金の一部として、現金6億ウォン
(日本円で4400万円)を大統領の長男に貸していて、検察は、イ・サンウン氏が
土地の取り引きにどこまで関わっていたのか経緯などを調べています。
イ・ミョンバク大統領の周辺では、国会議員だった別の兄が不正な資金を
受け取った罪で起訴されるなど、不正が相次いで明らかになっており、
大統領にとっては大きな痛手となっています。
また、今回の捜査の行方によっては、来月に迫った大統領選挙で、
同じ与党のパク・クネ氏の戦いにも影響を及ぼす可能性があります。
11月1日 20時39分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121101/t10013184411000.html