【企業】 ソフトバンク、イー・アクセスの完全子会社化断念…出資比率引き下げ検討

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★ソフトバンク、出資比率引き下げ検討 イー・アクセスの完全子会社化断念

・ソフトバンクが国内携帯電話4位のイー・アクセスの完全子会社化を断念し、株式保有率を引き下げる方向で
 検討していることが30日、分かった。出資比率は最大で3分の1未満に抑えることを検討している。完全子会社化で
 ソフトバンクはイー・アクセスの携帯電話向け周波数を事実上取得することになるが、総務省はイー・アクセスの
 当初の基地局開設計画が達成できるかどうかを注視しており、出資比率を引き下げることで懸念に配慮する。
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 総務省の周波数再配分政策により、イー・アクセスは平成21年6月に1・7ギガヘルツ帯、今年6月に700メガヘルツ帯と
 2つの高速データ通信用周波数を取得している。前者は昨秋からサービスを提供。後者は27年9月からサービスを開始し
 5年後の32年に1万4000局(人口カバー率99・2%)を計画している。

 総務省は周波数取得の条件だった開設計画の完全履行を求めており、ソフトバンクの完全子会社となることで
 計画達成が困難になることを懸念。ソフトバンクから合併後の事業展開についてヒアリングしている。

 こうした懸念に配慮し、ソフトバンクは株式交換で一時的にイー・アクセスを完全子会社にするが、すぐに出資企業を
 募って株式保有比率を引き下げる見通し。出資比率は3分の1未満に抑えて連結対象外とすることや、50%以下とする
 案なども検討。近く総務省と調整する。

 ただ、周波数割当時の開設計画は5年をめどに達成度をみるため、それ以降は事業計画の変更余地は大きく、
 再び完全子会社化する可能性もある。

 ソフトバンクは来年2月までにイー・アクセスを1800億円で買収し、完全子会社化すると発表。イー・アクセスの基地局を
 高速データ通信サービス「LTE」に活用し、競争力強化を目指していた。

 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121031/biz12103107000001-n1.htm