【毎日新聞】自民が補選勝利 しかしこれは「敵失」による勝利 自民党は勘違いしてはいけない

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 次期衆院選の前哨戦として注目された衆院鹿児島3区補選は、
自民党前職の宮路和明氏(公明党推薦)が国民新党の新人(民主党推薦)らを破って当選した。
自民党はこの勝利により、29日から始まる臨時国会で早期の衆院解散・総選挙を一段と強く求めていくと思われる。

 だが、見逃してはならないのは、当初は宮路氏の圧勝と見られていたにもかかわらず、
予想以上の接戦だったことだ。各種世論調査を見ても自民党が全国的に復調傾向にあるのは確かだが、
それをもってして自民党への信頼が完全に回復したとはいえない。むしろ、民主党への失望感が日々、
増幅しているという「敵失」による勝利といった方がいいのではないか。自民党はそれを勘違いしてはならない。

 「勘違い」の最たるものが、臨時国会冒頭で自民党など野党が何とも奇怪な対応をしようとしていることだ。
野田佳彦首相の所信表明演説は与党が多数を占める衆院では29日に行う日程が決まったが、野党多数の参院では演説を拒否するというのである。
先の通常国会終盤で、参院は首相に対する問責決議を可決したからというのがその理由だ。首相演説に対する本会議での代表質問もしないという。

毎日新聞 2012年10月29日 02時31分
http://mainichi.jp/opinion/news/20121029k0000m070144000c.html
(続)