★観光情報など多言語化 外国人客受け入れ着々 2012年10月28日
八重山地域を国内の外国人観光客の受け入れ地方拠点の一つとして国が観光、交通、災害などの情報を
多言語化する外国人旅行者受入環境整備事業は、遅くとも来年1月には整備を終える見通しだ。
国際線ターミナルを備えた新石垣空港の3月7日開港に向け、石垣市はプロモーション活動を行うなど外国人観光客誘致に積極的。
開港日には韓国のアシアナ航空がチャーター便就航を計画する。
今回の事業を機に地元の受け入れ態勢が強化されるかどうか注目されそうだ。
対象となる言語は日本語、英語、中国語簡体字・繁体字、韓国語。とくに韓国語については観光表示はほとんどなく、
石垣市観光協会の宮平康弘会長は「韓国からのチャーター便受け入れは言葉の問題が大きな課題。
今回の事業は良いタイミングで、非常に期待している」と話している。
事業はポータルサイト、交通検索システム、冊子・パンフレット、案内標識、災害時の緊急避難路などを多言語化するもの。
ポータルサイトには交通案内、観光情報、モデルコース、災害時情報などを盛り込み、
地図を見ながら旅程の検討などができるよう工夫。空路や航路、バス路線はルート検索や乗り換え検索ができるシステムを構築する。
新空港開港に伴い、路線が変更するため、関係者と調整するとしている。
災害時情報は緊急避難路の誘導標識や避難マップの配置を検討。体験ツーリズムの際に危険生物やケガの処置方法、
病院や警察の連絡先を記載した小冊子をつくる。観光パンフレットは一年間配布できるようにする。
こうした受け入れ環境を整備した後、来年1月には外国人モニターが実際に訪れ、評価してもらう計画だ。
同事業は八重山広域市町村圏事務組合が今年2月、観光庁の事業に応募、全国19カ所の一つに選定された。
沖縄総合事務局と観光庁は23日、八重山広域、石垣市、竹富町、民間事業者の担当者と
市役所で打ち合わせを行い、実施方針や手法を説明した。自立的整備プランも作成されることになっており、
担当者は「誰が何をどう担っていくかも整理しておきたい」と述べた。
八重山毎日新聞
http://www.y-mainichi.co.jp/news/21181/