森口尚史氏(48)が人工多能性幹細胞(iPS細胞)を心筋細胞に変え移植治療を行ったと発表した問題で、東京医科歯科大
は18日、森口氏が米国で手術を行ったと主張する昨年6月3日は、同氏が「ハーバード大の学会で発表する」と大学側に伝え
ていた日に当たることを明らかにした。
森口氏は当初6例としていた移植を6月3日の1例のみと訂正したが、この説明にも改めて疑問が生じた。
東京医科歯科大によると、論文共著者の佐藤千史教授は、森口氏がハーバード大でiPS細胞に関する発表を行うとの理由で、
本人の代わりに旅費を申請。医科歯科大から約23万円が支出され、森口氏は昨年6月2〜5日渡米したが、3日はハーバード大
で幹細胞研究の進展に関する学会が開かれていた。森口氏が学会で発表したかどうかは調査中という。
▽時事ドットコム(2012/10/18-22:05)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012101800997