【論説】 小林よしのり 「自民党と対決するために、野田首相の力になりたいと思う。誰か首相とわしが話すチャンスを作ってくれ」★2
「アサコール」にこの国を託せるか?−安倍晋三の陥穽−
安倍晋三は「1日30回トイレに行ってまだおなかが痛い」という原因不明の難病で
政権を放り出した人である。
まず、この認識を軽く見てはいけない。
自民党議員たちが、この難病を「アサコール」という新薬のおかげで克服できる
から総裁にしてもいいと考えたのなら、これはもう度し難い非常識な連中が国会議員
をやっているということであり、そういう国会議員は売国奴である!
安倍晋三が退陣して誰も期待しなくなっていたとき、新たな期待を盛り上げようと
最初に画策したのはわしである。
その対談は『希望の国 日本』(飛鳥新社)に収録され、その内容は安倍晋三本人
も気に入ったらしく、まとまった部数を購入して知人に配ってくれていたようだ。
その後の安倍の言動を見ていると、相変わらず保守系のメディアで、いい調子で
ネトウヨ臭いマッチョな意見を吐き散らし、おのれの精神的な弱さを偽装するタカ派
のパフォーマンスにうつつをぬかすようになった。
いつか見た光景である。総理になる前は威勢のいいことばかり主張しているが、
その座を得た途端に腰砕けになるのはもう目撃してしまったから、そう簡単に騙される
わけにはいかない。
さすがに党員・党友による地方票は、安倍晋三への懐疑だけは反映していて、石破茂
が地方票だけなら全300票のうち半数を超える165票を獲得している。
安倍の地方票は87票どまりで、国会議員票54票を足しても141票、石破の地方票にも
届いていない。
それなのに国会議員だけによる決選投票では、108対89で、安倍晋三の大逆転勝利、
ということになってしまった。 民意と政治家の意識の乖離が如実に表れている。
全然、物事の本質なんか見ようともしない、相変わらず派閥のしがらみのような
コネの論理で、平然と馬鹿げた結論を導き出してしまう。それが自民党政治というもの
なのである。
呆れたことに、産経新聞やネトウヨ連中の大半は、安倍の返り咲きを絶賛している
有様である。
連中は、安倍晋三が首相在任中に何をやらかしたのか、もうとっくに忘れたのだ
ろうか?
いや、そもそも安倍の在任中の行為が何を意味するのかすら、理解する知能がなかった
だけに違いない。
安倍晋三は2006年9月に首相に就任するや、朝日新聞を始めとするサヨクマスコミの
猛攻にあっさり折れ、即座に「村山談話」の踏襲も、「河野談話」の踏襲も表明した。
さらに「東京裁判」についても、我が国はサンフランシスコ講和条約により「裁判を
受諾」しており、国と国との関係において、この裁判に異議を述べる立場にはないと表明
した。
その上、祖父の岸信介が東条内閣の商工大臣として開戦の詔書に署名したことを
「間違いだった」と答弁した。
サンフランシスコ講和条約で受諾したのは東京裁判の「諸判決」であり、裁判の正当性
そのものに対して異議を唱えることを禁じたものではない。
まして、対米英開戦が決した時点で大臣が開戦の詔書の署名を拒否などできるわけが
ない。
それが間違いだったというのなら、「開戦の詔書」そのものが間違いだったという
ことになり、それは天皇の責任追及にもつながってしまうのである!
しかも、サヨクマスコミに追い打ちをかけられ、政府見解としてそうは言っていても、
個人の意見は違うのではないか? と追求されると、安倍はあろうことか、個人的意見
としても村山談話・河野談話を踏襲すると表明したのである!
これらの言動が、どれほど致命的なことなのか、産経新聞&ネトウヨの無知連合には
理解できまい。無知ということは売国に繋がる罪悪なのである。
安倍は首相就任後、最初の仕事として、前任の小泉首相の靖国参拝によって悪化した
中国との関係改善を選んだ。
そのため、訪中前に朝日新聞等に騒がれるのを恐れ、首相就任前はアイデンティティと
いっていいほどこだわっていた歴史認識問題に、あっさり完全に白旗を上げてしまった
のだ。
かくして安倍は首相就任後、初の外遊で中国へ行き、「戦略的互恵関係」とやらを
確認して帰って来た。
靖国参拝については、行くとも行かないとも言わない「あいまい戦略」などとわけの
わからないことを言い、結局一度も参拝しなかった。
そんなヘタレが、今回の総裁選では「もう一度総理になったら、尖閣に公務員を配置
する」だの「日本にも海兵隊を作る」だのと、またマッチョな雄叫びをあげていた。
少しも成長していない! 竹島・尖閣問題でにわかに沸騰したナショナリズムに
阿って、またタカ派の言辞を弄している。どうせまた「言うだけ番長」だろう。
実際、安倍が自民党総裁に当選した日に出演した各局のテレビ番組では、早くも
「尖閣に公務員を配置する」といった発言は影を潜め、代わりに、「首相在任中、
最初に中国を訪問し、日中関係を改善させたのは他ならぬ私だ」と自慢するように
なっていた。
テレビではハト派を強調するのだ。
他にも安倍は首相在任中、とんでもない罪を犯している。
安倍は訪米した際に、ブッシュ大統領(当時)に騙され、首脳会談で言ってもいない
「性奴隷」への「謝罪」をしたことにされてしまい、それをその場で取り消すことすら
できなかった。
これによって、河野談話ですら認めていなかった「慰安婦とは、性奴隷だった」という
解釈が、日本の首相の公式の見解として国際的に定着させられてしまったのである。
仮に安倍が再び首相になったとて、この過去の「謝罪」を撤回することなど、まず
できるわけがない。
そして安倍は2007年の参院選で歴史的惨敗を喫する。
ここで引責辞任していればまだよかったのに、「反省すべきは反省し」「国民との
約束を果たしていくため」と大見得を切って居座った。
そして改造内閣を発足させ、所信表明演説までしておきながら、代表質問を受ける
日に政権を投げ出すという前代未聞の醜態をさらしたのだ。
その理由を安倍は現在に至るまで「病気のため」と言い張っている。確かに安倍が腸の
難病でトイレに頻繁に駆け込んでいたのは事実だが、それだけが首相辞任の理由だとは、
わしは今も思っていない。
あれだけ唐突で不自然なタイミングの辞任だったのにも関わらず、辞任記者会見で
安倍は「病気」など一言も言わず、わずか2週間前に内閣改造したばかりだというのに
「新たな首相のもとで進めた方が良い局面になると判断した」と、理解不能なことを
言った。
そのため、真の理由は『週刊現代』に安倍の相続税脱税疑惑が報じられることが明らか
になったためではないかと取沙汰された。病気のためだったと言いだしたのは、それから
後のことだ。
しかも、仮に安倍が言うとおり、政権投げ出しが病気のせいだったとしたら、本当は
そっちの方が問題である。
1日34回もトイレに駆け込み、それで政権を維持できなくなった男が、今度はうまく
やれると思う方がどうかしている。
安倍は総裁選出馬の記者会見で、「5年前に持病の難病で首相を辞任することに
なったが、2年前に登場した画期的な特効薬のお蔭で持病を
克服できた。今は心身ともに健康だ」と言った。
なんとこの国は、「薬頼み」の男が次期首相になれるのか?
「薬が切れたらオシマイ」の男が次期首相なのか!?
「画期的な特効薬」があるから、今度は大丈夫だと!?
じゃあ、村山談話・河野談話の見直しも、靖国参拝も、「戦後レジームの見直し」も、
「画期的な特効薬」さえあればできるというのか!?
そんなバカな話があるか!!
前述したように、持病とは厚労省指定の難病「潰瘍性大腸炎」、特効薬とは2009年
12月に発売されたゼリア新薬工業の「アサコール」だと安倍は自ら明かしている。
しかし「アサコール」とは、大腸で溶けて成分が放出されるように設計された新薬
ではあるが、成分そのものは従来の代表的な治療薬「ペンタサ」と大差なく、特別
ミラクルな効果を与えるような、画期的な特効薬というわけではない。
そして、潰瘍性大腸炎を始めとする消化器疾患の主因として真っ先に挙げられるのは、
何といってもストレスである。
こう書きゃ、誰でも察しがつくだろう。
安倍晋三がいま健康だというのなら、その原因は「特効薬」のためじゃなく、野党で
ストレスがないからである。
首相に返り咲きなどしようものなら、政権運営が行き詰った途端、またストレスで
トイレに駆け込んで、政権投げ出す公算が極めて大なのである!!
今度は政権投げ出しでは済まないだろう。本人にとっても、もっと破滅的な事態が
訪れる。それは国家の恥となるだろう。
安倍晋三は原発問題でも、近くに脱原発派の夫人がいながら、何も勉強していない。
総裁選に勝利した9月26日、『報道ステーション』に出演した安倍に対し、古舘伊知郎
は原発問題について「核のゴミ、どうしますか? その目途についてお教え下さい」と
単刀直入に聞いた。
それに対する安倍の答えには、思わず耳を疑った。
以下の会話を、そのまま載せよう。
安倍「ま、この、いわば、使用済み核燃料ですね、これもう、国際社会の大きな課題
です。これをどう処理をしていくかということにおいてもですね、新しい技術、新しい
取り組みというものが求められていくんだろうと思いますね。そこで、日本の技術、
日本の取り組みというのも世界からも期待されている、これについても英知を結集して
いきたいと思います」
古館「六ヶ所村はまだ、長年やってますが、うまくいっていない。核燃料サイクルも
うまく機能していない。『もんじゅ』も含めてですね。これ、画期的な技術って
具体的に、いついつぐらいまでに、何とかできるというようなイメージ、お持ち
ですか?」
安倍「今の段階はですね、ただちにということは申しあげることは、ま、できませんが、
しかしその可能性は追求していきたいと、思いますし、いまおっしゃったサイクルに
ついてもですね、しかしそれによって、えー、ま、放射性、その、まー、あー、
をですね、少し、というか、かなり、減免していくってことも、可能でありますし、
え、そのことにも、やはり、ま、これからも、挑戦していかなければならないと
思いますけども」
こいつ新作出してるの?
昔の作品しか知らんわ
438 :
名無しさん@13周年:2012/09/29(土) 13:39:30.61 ID:YUnLV7s40
どうせパチンコの話でもしたいんだろ。
何言ってんだ!?
安倍は「核燃料サイクル」に、「放射能の減免」なるものが含まれていると思って
いるのか!?
それより何より、「放射能の減免」の研究が、どっかで行われているとでも思って
いるのか!?
知らないのだ!
原発について何一つ、知らないのだ!!
底抜けの、無知無関心なのだ!!!
そして。
実は、これが最も重大なことなのだが。
もし安倍晋三が首相に再登板となったら、将来、皇統が
断絶してしまう危険性が絶望的に高まってしまう!!
石破や他の候補は、皇室について大して定見を持っていない。それがかえって良くて、
官僚がしっかり説明すれば、現状の男系男子限定の皇位継承では、側室がない以上は
将来的に皇室が消滅してしまう危険が極めて高いこと、それを防ぐためには女性宮家の
創設以外に方法はないことを、理解できる可能性がある。
しかし安倍晋三は、完全に間違った定見を、強固に持っている。
こういう人間が最悪なのである。
日本の伝統でも何でもない「男系男子」に固執し、何の根拠もなく側室なしで男系男子
継承が続くと狂信しているのである。
そして、安倍の周りは同類の男系固執カルトの人脈でぎっしり固められている。
しかも安倍晋三は、小泉内閣の官房長官時代、悠仁殿下がご誕生になったこととは
関係なく、女性宮家・女性天皇を認めるための皇室典範改正は粛々と進めることに
なっていたのに、それを独断で握りつぶした張本人である。
今さら、それがどんなに罪深い行為だったかを認めるなんてことは、安倍のノミの
心臓に耐えられるわけがない。
安倍は何が何でも男系に固執し続け、曲がりなりにも野田政権下で進められようと
している女性宮家創設の典範改正を必ず潰してしまうだろう。
その結果、将来的に、皇室は日本から消滅してしまう。
安倍晋三が、皇室を滅ぼすのだ!
これだったら、野田民主党政権が続いた方がいい。究極の「消去法」ではあるが。
安倍晋三だけはダメだ!
安倍晋三は、日本を破滅させる男である!!
ネット方面では、軍事オタクの石破茂を、ゲル総裁と呼んで称える馬鹿が繁殖している
らしい。石破がゲル総裁なら、安倍晋三はゲリ総裁だろう。
日本人は国をゲリ総裁に託すのか?
いや、「アサコール」こそが真の総裁に違いない。
アサコール総裁! この国をヨロシク!
これ以上、この国のウンを下らせないで腸だい!
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