【社会】 田嶋陽子氏 「9条は宝」「男が作った軍隊システムに女は入れぬ」…葛城奈海氏「日本人は成人時に隊員訓練受け国民意識持て」

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>>1のつづき)
−−国防の義務、徴兵制というと反対の声も出てきそうだ
「軍国主義国家になる、との声がありうるだろう。ただ個人や家庭でも、意見の合わない相手がいたとして口論で
済めばいいが暴力に訴えられたときに、対抗できる自分の力を備えていなければ相手のなすがままにされてしまう。
戦後教育を受けてきたらそういう考えになってしまうのは分かるが、万一の事態に備えるべく、そろそろ現実を直視してほしい。
そうでないと国が滅びかねない」
−−国防の義務があれば、若者の教育上も効果があると考えるか
「日本では少子化が進み、幼い頃から個室を与えられる者も増えており、軍隊などの集団生活で、自分を律しつつ
心身を鍛える意義は大きい。『若い時の苦労は買ってでもしろ』という。若者が心身の逞(たくま)しさを取り戻せば、
それが国の自立にもつながるはずだ」

≪田嶋陽子氏≫ ※画像:http://sankei.jp.msn.com/images/news/120928/plc12092807380005-p2.jpg
−−9条改正をどう考えるか
「9条は絶対に手を触れてはならない日本の宝物だ。現在の自衛隊は法で規定したこと以外はできないが、
仮に軍隊化されれば法で禁止されていること以外は何でもできるようになってしまう。自衛隊という名前はそのままに
災害緊急援助隊的な役割でならどんどん海外に出て活動していい」
−−国防の義務については
「若者のための修業期間を人為的につくるのはいいと思うが『国防』という言葉には違和感を覚える。国防というと
変にナショナリズムを刺激しかねないし、拡大解釈も怖い」
−−かつてのドイツは徴兵制がある一方、消防や介護などの代替役務を選択することもできた
「私がイギリス留学中に出会った北欧出身の若者たちは、大学入学が決まった後、海外で1年間の国際協力を
するなどしてから進学していた。それが義務とのことだった。日本も大学に入る前に1年、消防隊や自衛隊や介護の
分野、あるいは海外ボランティアなどを義務づけてもいいと思う」(>>3-10につづく)