【朝日新聞社説】河野談話の見直しを求める政治家は、韓国や欧米でも同じ発言ができるのだろうか★2

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799名無しさん@13周年

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【朝日新聞】 韓国の大統領が竹島に上陸したのは、慰安婦問題で日本の対応に進展がなかったからだ★

旧日本軍の慰安婦問題をめぐって、日韓関係がまたきしんでいる。きっかけは、韓国の李明博
大統領が竹島に上陸したのは、慰安婦問題で日本政府の対応に進展がなかったからだ。

これは、日本の政治家の対応に問題がある。 見過ごせないのは、松原仁・国家公安委員長や
安倍晋三元首相ら一部の政治家から、1993年の河野官房長官談話の見直しを求める声が出
ていることである。河野談話は、様々な資料や証言をもとに、慰安所の設置や慰安婦の管理など
で幅広く軍の関与を認め、日本政府として「おわびと反省」を表明した。多くの女性が心身の自由
を侵害され、名誉と尊厳を踏みにじられたことは否定しようのない事実なのである。

今回に限らず日本の一部の政治家は、政府見解を否定するような発言を繰り返してきた。これで
はいくら首相が謝罪しても、本気かどうか疑われても仕方ない。当時の安倍首相は当局が人さら
いのように慰安婦を連行する「狭義の強制性」はなかった、と発言した。 その後、米下院や欧州
議会が慰安婦問題は「20世紀最悪の人身売買事件の一つ」として、日本政府に謝罪を求める決
議を採択した。日本人は、自らの歴史の過ちにきちんと向き合えない日本の政治に対する、国際
社会の警鐘である。 河野談話の見直しを求める政治家は、韓国や欧米でも同じ発言ができるの
だろうか。野田首相も誤解を招く発言は避け、河野談話の踏襲を改めて内外に明らかにすべきだ。
 <朝日新聞 社説 2012/08/31>