【原発事故】 「福島の人とは結婚しない方がいい」発言を日本生態系協会長、認める 池谷奉文氏「差別と思ってない」

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1うしうしタイフーンφ ★

★日本生態系協池谷会長 発言認める  「差別と思ってない」

 日本生態系協会の池谷奉文会長(70)が東京で開かれた講演会で、東京電力福島第一原発事故を受け
「福島の人とは結婚しない方がいい」などと不適切な発言をしたとされる問題で、池谷会長は29日、
報道機関に対して講演記録の一部を公表した。記録には不適切とされた発言内容が含まれていた。
ただ、池谷会長は「福島の人を差別するようなことは思っていない」と反論した。
一方、講演会に参加した福島市議は同日、記者会見を開き、講演時の発言の撤回を求めることを明らかにした。
 池谷奉文会長が公表したのは東京で7月9日に開いた
日本生態系協会主催の「日本をリードする議員のための政策塾」で、池谷会長が講話した冒頭と中盤の一部。
 文書には「福島ばかりじゃございませんで栃木だとか、埼玉、東京、神奈川あたり、あそこにいた方々は
これから極力、結婚をしない方がいいだろう」「結婚をして子どもを産むとですね、奇形発生率がどーんと上がることになる」とある。
 協会によると、録音を書き起こした内容で、県内の各報道機関に送った。
 福島民報社の取材に対し、池谷会長は発言内容を認めた上で「福島の人を差別するようなことは思っていない」と反論。
これまでの取材に一貫して「発言していない」としていたことについては「差別発言ではないという意味だ」と答えた。
 池谷会長は現職の獣医師。「政策塾」は平成15年から年一回ほどのペースで開き、今回が12回目。
毎回80人から100人程度の地方議員や議員を目指す市民らが参加しているという。
昨年は東日本大震災の影響で中止となり、今回が震災後初の講演だった。
 池谷会長は、ヨーロッパなどに毎年足を運び、チェルノブイリ原発事故が及ぼした影響なども調べているという。
池谷会長は「原発事故が及ぼす影響がいかに危険かを伝えたかった」とし、
「言葉の揚げ足取りではなく、今後もたらす重大な事態にどう対処すべきか、政治課題として為政者も措置を講じる必要がある」と説明した。(続く)

福島民報 http://www.minpo.jp/news/detail/201208303361

続きは>>2-7あたりに
2うしうしタイフーンφ ★:2012/08/30(木) 10:13:35.63 ID:???0
>>1の続き

 一方、福島市役所で開かれた記者会見には研修会に出席した佐藤一好福島市議ら4人と粕谷悦功市議会議長、渡辺敏彦副議長らが出席。
これまでの経緯を話した上で、池谷会長に対し、不適切な発言について撤回し、出席者全員に訂正文を送るよう求めることを明らかにした。
30日に池谷会長宛で内容証明で文書を送付する。
 佐藤市議は「復興に向けて活動する県民に対して容認できない発言。公的な立場で話す方なら、誠意ある対応をしてもらえるはず」と述べた。
 池谷会長は発言の撤回要求に「文書を見て対応したい」と話している。

<池谷会長が公表した講演発言内容>(冒頭部分)
 それでは引き続きお疲れとは思いますが、しばらくご容赦ください。
 さきほどのチェルノブイリの話でございますけれども、放射能ってのは、怖いのは、人間は放射線には強いのでございまして、
レントゲン写真を撮るじゃないですか、そんなことでそれほど放射線には、限度超えたのは具合が悪いのですが、かなり強いんです。
本当の問題は後でございまして、日本は福島がそうですが、これからですね内部被ばく、これがどうしようもないんでございまして、
これからの放射能雲が通った、だから福島ばかりじゃございませんで栃木だとか、埼玉、東京、神奈川あたり、だいたい2、3回通りましたよね、
あそこにいた方々はこれから極力、結婚をしない方がいいだろうと。結婚をして子どもを産むとですね、
奇形発生率がどーんと上がることになっておりましてですね、たいへんなことになる訳でございまして。(以下略)

※日本生態系協会 平成4年に設立された公益財団法人。生態系を守り、持続可能なまちづくりを目指す専門家集団で、
国内外の先進的な事例の研究成果を基に、提案活動、調査・研究、普及啓発などを主な活動としている。本部は東京都にあり、
さいたま市やドイツ、アメリカに研究施設を持つ。職員は約100人、会員は一般市民や地方議員ら3万人がいるという。

続く
3うしうしタイフーンφ ★:2012/08/30(木) 10:13:44.11 ID:???0
>>2の続き

■県内女性怒りの声

 池谷会長の発言に県内の主婦らは驚きと怒りの声を上げている。
 本宮市の妊娠中の主婦(33)は「信じられない。県民を侮辱している。
福島で出産し、子育てをしようと思っているのに無用に不安をあおるような言葉は慎んでほしい」と憤る。
 福島市の女性(24)は「ショックだ。県外の人から間違った印象を持たれるのが一番怖い。
差別する気がなかったとしても、福島の女性に対する悪いイメージを植え付けてしまうことにつながる」と不安そうに話した。

 結婚して子どもを産むと奇形発生率が上がるとした発言について、県放射線健康リスク管理アドバイザーを務める
長崎大大学院の高村昇教授(放射線医療科学)は「科学的根拠がない。県民が心配する必要は全くない」と断言した。

 チェルノブイリ原発事故後の健康影響について国連科学委員会が昨年出した報告書でも、胎児への遺伝的な影響は科学的に認められないとしているという。
 原爆被爆者のデータも同様で、「事故当時に県内にいたという理由で出産や結婚を避けることはあり得ない」と述べた。
 今回の会長発言について、前後関係が分からず意図ははっきりしないとした上で
「一般論では専門家が一般の人を対象に説明する場合、国際的、科学的にコンセンサスを得られた事項を基に話をするべきだ」とした。
また、「長崎、広島の被爆者も根拠のないことで差別された。21世紀の現代に繰り返してはならない」と主張した。
 首都大学東京大学院の放射線科学域長を務める福士政広教授(放射線安全管理学)は「現在の放射線量は遺伝的な影響を及ぼすようなものではない。
社会的な混乱を招くような発言で、非常に違和感を覚える」と話している。

以上
4うしうしタイフーンφ ★:2012/08/30(木) 10:17:01.76 ID:???0
★2012/8/15 16:59 フクシマウォッチ:原発事故後にチョウの奇形が増加

 人類も含め、種はどれほど放射線に脆弱(ぜいじゃく)なのか。

※写真: 福島第1原発周辺で採集された奇形のヤマトシジミ(下)、上は正常な個体
http://s.wsj.net/public/resources/images/OB-UE021_butter_DV_20120814080729.jpg

 これは福島第1原発周辺の人たちが直面している大きな問題だ。
政府は重大でないとしているものの健康への長期的な影響がわからない低線量放射線と日々接することを余儀なくされているのだから。
少なくとも1つの種、ヤマトシジミ(チョウ)はそうした放射線の被ばくに脆弱(ぜいじゃく)なことがわかった。
先週「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された論文(英文)によると、ヤマトシジミの奇形率が高くなっているという。
このことは新たな疑問を呼ぶ−それは、人間でも奇形や死亡の確率が高まることを意味するのか。そう結論付けるのは、まだ早いようだ。

 日本人科学者のチームは、昨年3月11日から2カ月後に福島県で収集したヤマトシジミの子の間で突然変異が著しく増えていることを発見した。
変異には、口肢(こうし)や付節の発達障害、目の傷、羽のしわや発達障害があった。
最初の標本から4カ月後に収集したチョウでは奇形がさらに増えており、
研究者らは「低線量放射能を継続的に被ばくしたことで(汚染した葉の摂取などによる)突然変異蓄積が起こった」可能性を挙げている。

 研究を主導した琉球大学の大瀧丈二准教授によれば、そうした奇形は、
チョウを比較的強い放射線(1カ月の生涯を通じて55ミリシーベルト)にさらせば実験室で再現される可能性がある。
論文は「観察された異常な表現型は、放射線被ばくが引き起こした突然変異が原因である公算が大きい」と結論づけている。
大瀧氏によれば、東京など他の地域で遺伝子変異の目立った増加はなかった。(続く)

WSJ.COM http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/13332/
英語原文 http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/08/14/fukushima-watch-what-do-deformed-butterflies-mean-for-humans-in-fukushima/
5うしうしタイフーンφ ★:2012/08/30(木) 10:17:23.73 ID:???0
>>4の続き

 では、人類にとってどんな意味があるか。あまり大きな意味はないようだ。
放射線に対する耐性の度合いは種によって違う。昆虫でも、カイコガとウリミバエなど一部の種は放射線への耐性が強いことで知られる。
大瀧氏によると、人への影響についてはわかっておらず、放射線への感度は種によって違うという。

 獨協医科大学の木村真三准教授は「(論文の結論を)人間に置き換えるのは危険。
1種類のチョウで影響があるかもしれないということであり、人にあてはまるかはわからない」と述べた。
ただ、低線量被ばくの影響については「看過すべきではない」としている。
福島県には、経済的な理由から転出できず、県内の立ち入り禁止でない地域にとどまっている住民も多い。

以上