【話題】 社内公用語を英語にした楽天グループ TOEIC点数足りずに減給される社員は5% 英語の習得で日常業務に支障

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2うしうしタイフーンφ ★
>>1の続き

 そんな努力も報われ、今年7月の社員平均は700.3点と、実に170点以上もアップ。レッドゾーンで苦しむ社員も全体の5%にとどまっている。
 しかし、安心したのも束の間だったという。
「先日、三木谷が『2〜3年後には社員全員800点まで取れるようにしよう』と言い出したんです。
おまけに話す力も身につけるために『versant』(英語コミュニケーション力測定テスト)も受けさせたいと。
社員の中には『せっかく飲みに行けると思ったのに、また夜は当分お預けか……』と肩を落とす人もいます」

 英語の習得ばかりに気を取られ、日常業務に支障が出るのでは? と余計な心配をしたくなるが、國重氏はそれも正直に認めている。
「実際、公用語化を実施した7月までの3か月間は、ラストスパートとばかりに部長やマネジャーといった幹部は
本社4階にある空きスペースで猛烈に詰め込み勉強をしていました。その間ははっきり言って、かなり業務に影響が出ましたね」

 また、ここまでハードルが高くなると、仕事はできても英語がイヤで会社を辞めてしまう社員が続出しないのだろうか。
「かつてハーバード大学の教授が公用語化に対する楽天社員のヒアリング調査をしたところ、かなりの社員が『もう辞めたい』と話したそうですよ(笑い)。
それでも一斉に辞めなかったのは、ひとえに三木谷オーナーの強いリーダーシップがあるからだと思います」

 三木谷氏が描く真のグローバル人材になるためには、並大抵の努力では適わない。

以上