・就職活動をしていると、新聞を読むようにアドバイスされることが多々あると思います。
今回は、なぜ就活生が新聞を読まなければならないのかを考察しましょう。
企業は常に消費者のニーズを探り、消費者が喜ぶこと、望むことに応えようとする本能が
あります。見方を変えると、消費者は常日ごろから、そうした企業活動によって甘やかされて
いるとも言えます。
しかし企業にとって、就活生は消費者ではありません。自分たちと価値観を共有し、自分たちの
仲間となりえる人を就活生の中から選んでいるのです。
学生は消費者としてならば、自分の求めるものを企業に要求できる立場にあります。しかし、
就活生としては、企業側に合わせる態度も時として必要となります。
社会人の多くは日々、新聞から情報を入手しています。新聞に目を通していないと、仕事が
成立しないからです。そう考えている人々の仲間入りをしようというのですから、自分も新聞を
読まなければならないのは当たり前のことです。
就活は企業に自分を認めてもらう行為なので、「ありのままの自分を見てほしい」と考えがち
ですが、その前段階として、まずは自らも相手に歩み寄る姿勢を持ちましょう。
ニュースはテレビの報道番組からも入手できますが、それでは足りません。ニュースの
項目数が少ないこともありますが、新聞がどこの面で、どのくらいの大きさでニュースを
紹介しているかという付随情報が実はとても重要です。
新聞で大きく報じられているのに、テレビでは報道されないニュースもたくさんあります。
そうしたニュースに対する感度は、社会人に欠かせない能力です。
原田康久(はらだ・やすひさ)
1962年生まれ。読売新聞東京本社人事部次長・採用担当デスク等を経て販売企画調査部長。
著書に『すべらない就活2013年度版』。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/syuukatsu/hissyou/20120809-OYT8T00908.htm ※前:
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1345697943/