「地獄みたいな状態」=吉田前所長、原発事故語る−インタビュー映像公開・福島
東京電力福島第1原発の吉田昌郎前所長(57)が原発事故当時の状況を語った
インタビュー映像が11日、福島市で上映された。吉田前所長は事故直後を
「地獄みたいな状態」と表現し、水素爆発では「(現場にいた全員が)死んでも
おかしくない状態だった」と振り返った。
長野県の出版社が撮影し、同日のシンポジウムで公開した。吉田氏は、東電側が
申し入れたとされる「撤退」について、「われわれが現場を離れることは絶対
あってはいけない。本店にも撤退とは一言も言っていない」と述べた。
水素爆発については「破滅的な何かが起こっているのではないか」と感じたといい、
「自分や免震重要棟のみんなも死んでもおかしくない状態だった」と語った。
また、「大変な放射線の中で現場に何回も行き、(収束作業を)一生懸命やってくれた
同僚たち一人一人に本当にありがたいと思う」とし、「寝ていない、食事も十分にない、
体力も限界の中で現場に行こうとする人がいたから、現在のレベルまで持ってこれた」と
強調した。(2012/08/12-00:07)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012081100437