【大津・いじめ自殺】 「ネット右翼と鬼女、加害者らをいじめて『祭り』楽しむ。香山リカ氏『彼らの極論、怖い』」…週刊現代★3

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・被害少年の祖父母は市内で銭湯を営んでいる。加害者に恐喝されたカネの大半は、孫かわいさで
 祖父母が渡したものだと言われる。祖母は、言葉少なにこう語った。
 「(マスコミには)なんにも言うなと言われてる。先生がな・・・、知っててな・・・、なんであんな
 かわいそうなことに・・・(涙ぐむ)」

 少年は自宅マンションの14階から飛び降りて自殺したと見られる。同じマンションに住む女性が言う。
 「あの朝、子供を見送って仕事に出ようと家に鍵をかけたところで、ドスッ!って大きな音が
 聞こえた。下に降りたら、広場にあの子が仰向けに倒れてた。目は開いたままでね・・・。隣にはあの子の
 双子のお姉ちゃんが、涙をポロポロこぼしながらしゃがんでた。あんな明るい、面白い子が、なんであんな
 ことになったんか・・・」
 これらはいずれも、記者が現場を歩き、直接聞いた肉声である。

 一方で、この国にはいまこんな言葉が溢れている。
 〈クズをはびこらせるな。奴らは同じ人間じゃない〉〈屑の親の遺伝子から屑の子ができた〉
 〈犯罪者庇う国ってなんだよ。人の人権奪っといて自分の人権守ろうなんざ甘いんだよ〉
 いずれもネット掲示板に躍っている。匿名で、いじめの加害少年とその親に罵声を浴びせている。
 ネット上には、加害少年の実名と顔写真、さらに親の実名と顔写真がまとめてアップされている。

 事件について語っているという点では同じだが、両者の間にはあまりにも大きな隔たりがある。
 孫を失った後も番台に座り続ける祖母の、身体性をともなう哀しみ。
 まったく無関係の匿名の人々がまき散らす、インターネット上での怒り。
 どちらに重みがあるか、論じるまでもないだろう。
 だがこの国ではいま、後者の怒りの炎が猛烈な勢いで広がり、前者の切実な哀しみは
 すっかり置き去りにされている。

 ネットの書き込みはさらにエスカレートする。
 〈加害者の父親が元警察官ならしょうがねーよな〉〈加害者は在日コリアンと判明した!!〉
 いずれも事実とは異なる情報だ。だが、こうした誤報がまたたく間に拡散し、さらにバッシングが
 繰り広げられる。(>>2-10につづく)
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33184

※前:http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1344483004/