北松佐々町立佐々中(黒川雅孝校長、455人)で、2年の女子生徒(13)が7月31日
の登校日に「髪が長すぎる」と強制的に切らされていたことが7日、分かった。町教委も
この事実を把握。金子正司教育長は「学校の対応は適切でなく、生徒への配慮が足りなかった」
としている。
同校などによると、職場体験学習を翌日に控えた31日、2年生(166人)の集会があり、
身だしなみを検査。男女約30人が注意を受けた。このうち、前髪が長かった女子生徒に教諭が
「切って帰るように」と指導。集会後、生徒が持っていたはさみで、自ら前髪を3〜4センチ
ほど切らせたという。
女子生徒の保護者が3日に学校に抗議し教諭らは謝罪。保護者は「娘は泣いて帰ってきた。
まずは家庭に改善するよう伝えてほしかった」と憤る。黒川校長は「(夏休み前から)本人に再三、
注意したが改善が見られなかった。事前に保護者に相談するなどの配慮に欠けていた」としている。
[長崎新聞]8月8日
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20120808/05.shtml