・橋下徹大阪市長(43)は週刊誌の不倫報道を大筋で認めてから一夜明けた19日、大阪市役所で
会見し、説明会見を開いた。だが、前日の時折笑顔を見せながら冗舌だった会見とは
打って変わり、この日はわずか12分で終了。「家庭内のこと」を通算17回も連発するなど、
歯切れが悪かった。夫人に関して「『理解してくれ』なんて無理な話で、謝るしかない」と述べ、
夫人にかなり絞られたことをうかがわせた。
前日は、記事内のコスプレ記述から「娘に制服着ろと言えない」などと語るなど、ウイットに富んだ
発言が多かったが、この日は一転した。夫人への謝罪内容や家庭内の様子についても「家庭内の
ことですから」の一点張り。記事詳細部分の真偽について「妻に説明してから。また明日きてください」
と話していたが、それも前言撤回で、結局は肉体関係があったか否かにも触れなかった。おどけた
しぐさもあった前日からの急変ぶりの背景には、「ものすごいペナルティーが家で待っている」と
語っていた通り、夫人の相当な怒りがあったとみられる。
前日18日の帰宅後、家庭で修羅場があったのかを聞かれると、それも「家庭内のことですから」と
返し、否定もしなかった。家族への気持ちについては「(夫人の怒りは)そら相当なもので、
理解してくれとは言えない。僕は妻と子供に謝り続けるしかない。不倫は妻への最大の侮辱。
最低の親で最低の夫ですから」とだけ語った。
市役所職員によると、橋下氏は前日18日夜、市職員幹部に、知事就任以前のこととはいえ
女性問題が発覚したことに「信用失墜行為にあたる」などと謝罪のメールを送信しており、
橋下氏は「あんなトップに税金払いたくないと言う市民も出てくる」と話した。
ただ、進退問題への発展は「それはない」とし、市民の信頼回復には「次の僕が関わる選挙で
審判を待つ」とした。もっとも、それ以前に、家庭内での信頼回復への道の方が険しそうだ。
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