米食品医薬品局(FDA)は16日、既存のエイズ治療薬「ツルバダ」を、感染を防ぐための予防薬としても承認した。
開発したカリフォルニア州のギリアド・サイエンシズ社によると、エイズ予防薬が承認されたのは世界初。
FDAのハンバーグ局長は「エイズに対する戦いの中で、今日の承認は重要な節目となるものだ」
との声明を発表した。
ツルバダは2004年にエイズ治療薬として米国で承認された。
予防薬としての利用は、パートナーがエイズウイルス(HIV)感染者の場合など感染リスクが高い人が対象となる。
ただ、同薬は完全に感染を防げるわけではなく、専門家の間には「利用法を誤れば感染者を逆に増やす」
「予防効果の高いコンドームの利用率が下がる」などの懸念の声もある。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120717/dms1207171217001-n1.htm