大津市で昨年10月、いじめを受けた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が
飛び降り自殺した問題で、生徒の父親(47)が滋賀県警に被害届を再び提出する
意向を固めたことが7日、関係者への取材で分かった。父親はこれまで「同級生から
暴行を受けていた」とする被害届を県警大津署に3回提出しようとしたが、
いずれも受理を拒否されている。
学校側は男子生徒の自殺後、全校生徒対象のアンケートを実施。複数の生徒からいじめを
受けていた事実が判明した。暴行に関する説明もあったため、父親が昨年10月に2回、
同12月に1回、同署を訪れて「被害届を出したい」と相談したが、「被害者が死亡しており、
事件にするのは難しい」などと断られたという。同署の福永正行副署長は5日、
「遺書もなく、犯罪事実の認定に困難な部分があると説明させていただいた。
被害届の受理を拒否する意図はなかったと、当時の担当者から報告を受けている」と取材に答えている。
家族らによると、生徒は昨夏ごろ、貯金を数万円単位で引き出し始め、
9月末までに12万円以上を下ろしていたという。学校側はいじめと自殺との因果関係は認めていない。
父親は「息子のためにできることをしたかった」と話している。
同署幹部は「仮定の話には答えられない」と話した。
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