昨年10月に滋賀・大津市で公立中2年の男子生徒(13=当時)が飛び降り自殺した問題で衝撃事実が判明し、
同世代の子を持つ親にはもちろん日本中に戦慄が走った。少年はいじめっ子たちに「自殺の練習をさせられていた」
というのだ。この証言を同市教育委員会は隠蔽、調査を打ち切っていたことが分かった。
昨年10月11日、男子生徒は市内のマンションから飛び降り死亡した。学校側はこの直後、全校生徒約860人を
対象としてアンケート調査を実施、その結果恐ろしい事実が出てきた。1〜3年の15人が伝聞形式で
「(いじめた生徒が)男子生徒に『自殺の練習してたんか』と言っていた」「毎日自殺の練習をさせられていた」などと記載。
市教委は4日、いじめの存在やアンケートの記載を認めたが「いじめと自殺との因果関係は判断できない」と主張。
「調査結果に基づいて調べたが、自殺の練習をさせられていたとの確証は得られなかった」と、隠蔽の理由を話した。
いじめ撲滅を訴え続ける教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏(65)は「大津市教育委員会は本当に人として
どうかしている」と断罪、こう続けた。
「子供たちは『次は自分がいじめられるかも』と思っても、勇気を出してアンケートに書いた。それなのに隠蔽して、
子供たちを裏切った。市教委の人は全員辞すべき!!」
深刻ないじめの実態も尾木ママは問題視する。「1985年にいじめが問題になって約30年で最悪の事件。
こんな例は聞いたことがない。いじめじゃなくて殺人事件だと思います」
市教委の情報隠蔽を防ぎ、いじめの実態を把握するにはどうすべきか。尾木ママは「教育委に関係のない、子供たちの
駆け込み寺みたいな、困ったら相談できる場所が必要。電話ならどこでも大丈夫でしょ。その番号をカードに書いて配ればいい」と提言した。
ソース:
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/21569/