★消費増税関連法案 原口氏棄権、離党は否定
社会保障と税の一体改革関連法案の衆院採決で、佐賀県関係国会議員は民主党の原口
一博議員が棄権、大串博志議員は賛成と対応が分かれた。自民党の保利耕輔、今村雅弘
両議員は賛成した。
両院議員総会の開催など採決前に党内で丁寧な合意手続きを踏むように求めてきた原
口氏は「法案全体に責任が持てない。増税を許してしまう責任もある」と棄権した理由
を説明、判断の前提として党内手続きの不備も挙げた。今後の対応については「離党は
考えていない。党の分裂回避に向けた動きを続け、党の再生を目指す」とした。
大串氏は、消費税増税法案に党内の57人が反対したことに「2年をかけて党内で論
議し、3党合意した法案に違った意見があったのは残念」と述べ、県連代表の原口氏の
棄権には「本人にどんな事情があるか分からない状態でコメントは控えたい」とした。
造反議員に対する党の処分については「8法案への投票行動もさまざま。個人の思いや
事情を確認した上で、党の規定に沿ったそれなりの対応が必要」との考えを示した。
一方、自民党は両議員とも法案には賛成したが、今村氏は「使途は社会保障に限定
し、デフレ克服への対策を実施する。さらに行革を進め、消費税の逆進性への緩和措置
など対策が必要」と増税に向けた条件を挙げた。民主の大量造反には「政権与党として
の責任感が全くない。これ以上は任せられない」と早期の解散総選挙を求めていく考え
を強調した。
■ソース(佐賀新聞)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2233990.article.html