両脚を失ったカナダ人男性が、標高6000メートル近いアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(Mount Kilim
anjaro)への登頂に成功し、社会参加の可能性を否定したかつての医師団の見解を覆した。
この男性スペンサー・ウェスト(Spencer West)さん(31)は子どもの頃、遺伝的疾患の仙骨形成不全症
で下半身不随になり、両脚を失った。しかしトロント(Toronto)在住のウェストさんは障害を克服して19日
にキリマンジャロ山頂に到達し、信じられないほどの達成感を味わったと語った。
ウェストさんはケニアの首都ナイロビからAFPに対し、「精神的にも体力的にも、山頂到達はこれまで経
験した中で一番困難なことでしたが、それに取り組みながら自分を信じ、他人を信じるという強い教訓がさ
らに強固になりました」と語った。ウェストさんはまた、「体力的に辛かったのは、山の大半を手で這い上
がり、肩と腕に大きなストレスがかかったことです」と付け加えた。手で上った行程は推定80%だとしてい
る。
ウェストさんの登山には、親友のデビッド・ジョンソン(David Johnson)さんとアレックス・ミアーズ(Alex
Meers)さんが同行。60年来の深刻な干ばつに昨年見舞われたケニアの子どもたちに飲料水を供給して
いる「フリー・ザ・チルドレン(Free the Children)」の活動資金を募る慈善目標を掲げた。ウェストさんは
慈善活動とは別の個人的目標として、自身の5歳当時に医師団が両親に語っていた「社会的役割を担う
一員にはなれない」との発言が誤りだと証明することを目指した。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2885882/9162930 写真
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