【東京】 水元公園  やはり高線量

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1影の大門軍団φ ★
東京都葛飾区の都立水元公園で空間放射線量が高い場所があると共産党都議団が指摘した問題で、
可知佳代子都議らがあらためて線量を測定したところ、公園の中心部にある植栽付近の数値は
地上一メートルで毎時一・二マイクロシーベルトを超えた。東京電力福島第一原発に近い水戸市や宇都宮市よりも高い。

都は二十二日、この現場を立ち入り禁止とし、二十五日に再測定する方針だ。 

可知議員らは十九日に測定。本紙記者も同行した。高線量を測定したのは公園の中央南側に位置する
駐車場周辺の植栽。立ち木の根元に外から運び込んだような泥がかぶせてあり、
その地上一メートル付近で可知議員の線量計は一・二三マイクロシーベルトを示した。

これまでの同都議団の測定と同様一マイクロシーベルトを超えた。記者も携帯した線量計で測ったところ一・二七マイクロシーベルトだった。
この場所から一メートル離れると数値は一マイクロシーベルトを割り込んだ。同じ植栽付近でも場所によって差があった。

放射性物質は落ち葉や腐葉土にたまりやすいとされる。植栽の近くにある駐車場のアスファルトの上だと、
記者の線量計では〇・一六〜〇・二二マイクロシーベルトだった。

文部科学省のガイドラインは、地上一メートルで周辺より一マイクロシーベルト以上高い場合を除染の目安としている。
今回の測定で比較すれば、植栽の場所は駐車場より一マイクロシーベルト以上高く、除染対象になりうる。

この日の水戸市内の県施設の線量(地上一メートル)は文部科学省の推計値で〇・〇八三マイクロシーベルト、
宇都宮市では〇・〇八四マイクロシーベルト。水元公園は第一原発から約二百キロ離れているが、公園のアスファルト上の数値でさえ、両市よりも高い。

植栽は遊び場ではないが誰でも入れる。道路をはさみ、区立東水元小学校や日枝神社もある。
可知議員は「泥は側溝を掃除した際に置いた可能性もある」と指摘している。

都は、これまでに環境局や建設局が実施した測定を基に「周辺より一マイクロシーベルト以上高くはなく、
除染の対象にならない」と主張していたが、二十二日に植栽の周辺に立ち入らないよう柵を設けた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012062402000092.html