不倫をきっかけに「元暴力団員」とされる男にゆすられ1億円を支払った巨人の原辰徳監督(53)。
球団や警察に相談せず、スキャンダルを秘密裏に解決したかったのだろうが、
支払ってしまったのはまずかった。
額も法外で一般の常識からかけ離れている。その原監督をかばい続ける巨人の姿勢も解せない。
一連の問題を識者はどう見ているのか。
■ジャーナリストの大谷昭宏氏
読売新聞大阪本社社会部出身でジャーナリストの大谷昭宏氏は「金銭でケリをつけようとしたのは大きな間違い」と指摘し、こう続ける。
「監督という職責がある以上、スキャンダルが表に出るのはマズイと思ったのだろうが、最悪の処理の仕方だ。
(文春報道では不倫相手の)女性の所在もはっきりせず、『この件に関して(ゆすった側が今後一切)口外しない』
などという旨の念書も取れていないのだろう。正体不明の幽霊をだしに使ったような“恐喝事件”で幽霊は何回でも出てくる」
不祥事の隠蔽を図って「ドツボにはまった印象」とし、「きちんと弁護士を通じて相談して警察に被害届を出すべきだった。
巨人は、清武(英利)氏との問題も抱えており、醜聞が表に出てくる素地もある。
お粗末な対応が事態の解決を遅らせ、最悪のタイミングで露呈してしまったといえる」とあきれる。
■元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士
ゆすられながら被害届を出さず、いまも出さないスタンスでいる原監督。元東京地検特捜部副部長、若狭勝弁護士は
「巨人という公器が今回の件で何のアクション(=事件化)も起こさないのは世間から見てもおかしいこと。
これだけコトが公になると、被害届を出さざるを得ないのではないか」とみる。
「今回の事案はともに原監督ないし巨人が警察に訴え出れば被害届は受理される可能性は高い。
06年の事案は金を要求しており、恐喝罪が成立する(10年以下の懲役刑で公訴時効7年)。
09年の事案は記事の内容だけで見るなら金の要求がされていないので、脅迫罪が適用されるだろう
(2年以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金刑で公訴時効3年)」
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20120621/bbl1206211129003-n1.htm >>2以降へ続く