消費税増税とのバーターで成立するってさ。
ハードディスクに眠る違法データと遺書
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120614/233357/?P=2 発端は、2010年の1月、違法にアップロードされた音楽ファイルなどを違法と知りながらダウンロードする行為を禁じた、いわゆる「ダウンロード違法化」を盛り込んだ改正著作権法が施行されたところにある。
この改正自体、かねてからの音楽業界の意を受けたものだったのだが、この時には、罰則規定は見送られている。このことが今回の罰則化問題の背景にある。
以来、音楽業界には「違法ファイルの流通がCD売り上げ減少につながっている」という意見がくすぶり続けていた。で、彼らは、文化庁傘下の審議会などで、違法ダウンロードの刑事罰化を強く求め、
また、各党の議員を対象に、活発なロビー活動を続けてきた。
こうした流れを受けて、音楽等の私的違法ダウンロードについて、自民党及び公明党が、政府提案の著作権法の一部を改正する法律案を修正し、刑事罰(2年以下の懲役または200万円以下の罰金)を設ける法案が整えられる。
で、その法案が、にわかに成立しそうな雲行きになっているのである。
6月14日の朝日新聞は、
《罰則化法案は、15日の衆院文部科学委員会で、自公両党から提出される見込み。政府が提出している著作権法改正案に盛り込む形で同委で採決された後、続く衆院本会議でも採決される見通しだ。》
と、法案の成立をほぼ既定事項とする形で記事をしめくくっている。リンクはこちら。
法案が「採決される見込み」とされている背景には、「政局」がある。
要するに、民主党の側では、消費税の増税案を通すためなら自公両党に対してかなり譲歩する決意を固めているということで、
「違法ダウンロード刑事罰化法案」の丸呑みは、ほかにもいくつかある民主党側からの「妥協」のひとつとして差し出される案件であるようなのだ。
なんとくだらない経緯だろうか。