2 - 参 - 治安及び地方制度委員会 - 11号
昭和23年04月27日
ttp://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=26243&SAVED_RID=5&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=1&DOC_ID=1885&DPAGE=10&DTOTAL=218&DPOS=199&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=7242 ○委員長(吉川末次郎君)
午前に引續きましてこれより委員會を再開いたします。
中略
これにつきましては、一般の日本警察機能の低下、その他諸般の事項がこれが原因として考えられるのでございますが、
又特に敗戰後國民全體が一樣に卑屈なる喪心的状態にあるに應じまして、
在留朝鮮人の一部の中には、自己を以と戰勝國民と同樣の地位にあるものとの誤解に基いて、
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日本國及び日本國民に對するに当り、日本の法律を無視して治安を紊亂するの行動に出でたるもので
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ありまするけれども、
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その對策を當時の政府において確定するに至らず、ますますこれを増長せしめ、
その後昭和二十一年二月軍政部の指令によりまして、從來の日本の統治權の下にありました
朝鮮人臺灣人等は、日本人と同樣の刑事裁判權の下に服すべきが明確化されるに至つたのであります。
然るに今尚日本國民及び在留朝鮮人の間にこのことが十分徹底するに至らないということが、差當り今囘の事件の
その主要原因となつていると思われるのであります。
我々は決して古い民族感情に基く偏見によつてこれを處理するのでなく、飽くまで日鮮兩國民の融和の精神に基いて、
これが解決を欲するものでありますけれども、又敢て日本人であるからと言つて、悪事を容赦することができないと同樣に、
朝鮮人であるからと言つて悪事をなし、或いは治安を害するようなものがありましても、そのままにこれを認容しておくという
ことは許し得ないのであります。
以下 略