【ヨハネスブルク服部正法】西アフリカ・マリで4月以降、北部を制圧してきた世俗主義の反政府武装組織とイスラム過激派が26日、
両派の統合と北部でのイスラム国家建設で合意した。イスラム過激派は国際テロ組織アルカイダと連携しているとされ、
「イスラム国家建設」の過程で、さらに北部にアルカイダが浸透し、活動を活発化させる可能性も強まってきた。
マリでは、3月末に発生した軍事クーデターの混乱に乗じ、遊牧民トゥアレグ人の世俗派武装組織「アザワド解放民族運動(MNLA)」と、
イスラム過激派「アンサル・ディーン」が攻勢を強め、4月1日に北部全域を制圧。MNLAが北部「独立」を宣言し、
アンサル・ディーンは北部の一部でシャリア(イスラム法)の厳格な適用を始め、両派の確執も伝えられていた。
今回の合意は、世俗主義のMNLAがイスラム国家化を容認する一方、マリ全土へのシャリアの適用を目指してきた
アンサル・ディーンが「北部独立反対」の旗を降ろした形で、実効支配の固定化を意図した双方の妥協の産物と言えそうだ。
ソース 毎日新聞 5月28日(月)19時1分配信<マリ>北部にイスラム国家建設で合意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120528-00000052-mai-int