無意味で不毛な小沢裁判が続くことになったが、その中で注目されているのが但木敬一・元検事総長だ。
「陸山会事件での大久保元秘書逮捕は、樋渡検事総長が指揮したとされますが、当時の“赤レンガ派”の頭目は
樋渡氏ではありません。前任の但木元検事総長が“ドン”として隠然たる力を持っていた。小沢事件は西松事件から弾ける。
自民党政権が関与した疑いもある。
麻生内閣と赤レンガ派が“小沢潰し”で握ったとすれば、その張本人は但木元総長です。
その但木元総長が、イオンの取締役を務めていると知って驚きました」(検察事情通)
イオンといえば、言わずと知れた岡田副総理の実家だ。現在は岡田の実兄・元也氏がトップに君臨する。
小沢の党員資格停止を決め、停止解除にも最後まで難色を示していた岡田の実家企業に
元検事総長が再就職していた――。この奇妙なつながりは何なのか。
過去の検事総長の天下り先を見ても、民間企業に迎えられるケースは多い。
経済界にニラミをきかせてきたおかげで検察OBを多額の報酬で迎え入れる企業が増え、再就職先には困らないのだ。
業種もテレビ局や商社、金融業界、自動車メーカーなど幅広いが、流通チェーンというのは珍しい。
イオン広報部に問い合わせたところ、こんな回答だった。
「但木敬一氏は、たしかに弊社の社外取締役です。天下り? 弊社は公的機関ではないので、天下りにはあたりません。
就任の経緯についてはお答えしていない。報酬に関しても非公開です」
但木氏は他にも大和証券グループ本社や日本生命保険の監査役を務めているから、合計報酬額は数千万円を下らないだろう。
さすが天下の検事総長。退官しても左ウチワの生活が待っている。08年に退官して森・濱田松本法律事務所の客員弁護士に
就任した但木氏は、09年に麻生内閣が設立した「安心社会実現会議」の審議委員も務めた。
「検察の在り方検討会議」や「福島原発事故独立検証委員会」の委員などを務めている。この世渡り上手には驚く。
http://news.infoseek.co.jp/article/13gendainet000168865