【話題】 放射能パニックからの生還・・・ある主婦の体験 

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2影の大門軍団φ ★
−−−医師や専門家などが発信する、正しい情報を集めなかったのでしょうか。

情報の入手先は、ネットが中心でした。ツィッターをメインにしてブログやUSTREAM。

情報ソースは、暗く悲惨な情報を流していることで有名になっている人ばかり。匿名の人たちから大学の先生、
研究者まで色々でした。今になるとおかしな人々を信じてしまったと思いますが、当時は正しいと思っていました。

そして「御用学者」とされた正確な情報を発信する人の話が間違っていたと思い込み、
話を聞きませんでした。また原発事故まで原発や放射能についての知識はほとんどなく、
情報の真偽を確かめられませんでした。

放射能パニックに陥った人の集まりに出たことがあります。私のように思い込みが激しく、
偏った情報を信じる人ばかりでした。私は他人との交際はある程度ありますが、その人々はネットばかりを使い、
リアルでコミュニケーションを取ることが上手ではない人が多かったようです。

頭の片隅で「この人たちはパニックになっているな」と思ったのですが、
自分がおかしくなっていることには思いが至りませんでした。

−−−恐怖がピークに達した際にどうしたのですか。

疎開先を探し、北海道の田舎に移り住もうとしました。引っ越しの準備を始めようとした矢先、
私の狂乱ぶりを心配した現実での友人たちが何人も「やめなさい」と忠告をしてくれました。

仕事に支障が来たすし、私が常軌を逸していたことを指摘してくれました。
しかし同じ放射能パニックに陥っていたネット上だけの知人達からは「疎開決定おめでとう」コールが殺到しました。

生活や収入のことを考え、東京にとどまることにしました。当時住んでいた所は、池袋のそばで、
家賃は高いのに住環境が悪く、まともに太陽を見ることもできない所でした。