震災から1年。東北最大の繁華街、宮城県仙台市国分町は、予想以上に「復興バブル」に沸いていた。
4月上旬に足を運ぶと、とにかく街は活気に満ちている。仙台市内に拠点を構えるゼネコン幹部はこう話す。
「震災前までは閑古鳥が鳴き、行政に支援を要請するありさまだったのに、全国から集まった工事関係者が殺到し、
接待で使っていたクラブも客であふれ、なかなか入れない状態です」
キャバクラの黒服によると、キャバ嬢やデリヘル嬢の人数が足りず、県外から“応援部隊”をカキ集めているという。
他の都市よりも儲かるのであろう、AV女優の小向美奈子が仙台のストリップ劇場に何度も興行に来ているそうだ。
デフレ不況に沈む東京では信じられないが、このバブル景気、あと数年は続くという。
道路や橋の復旧工事はようやく本格化したところで、沿岸部に向かうダンプやトラックで大渋滞。
インフラ整備が終わった後は、街の大規模な再開発が待っていて「10年は仕事に困らない」(建設会社職員)、
「3年先まで工事関係者の予約で満室」(ホテル経営者)である。
日銭は入るし、先行きも明るい。だから、工事業者が強気で飲みに出ているのだ。
ゴルフ場も、週末は予約でいっぱい。デパートや家電量販店の売り上げは、昨年の2倍に達している。
賃貸マンションも家を失った被災者で埋まり、不動産相場まで上昇。
「塩漬け状態の投資用マンションを売って、焼け太りした人もいます」(不動産業者)
「先日は、関西弁を話すガラの悪い男が、両脇にキレイどころをはべらせ、
レストランで昼間からワインを振る舞っていました。不動産ブローカーですよ」(飲食店業者)
巨額の税金が投じられ“復興バブル”に沸く宮城県だが、案の定、“復興利権”にまつわる黒い噂が飛び交っている。
スーパーゼネコンと県との癒着を疑う声が上がっているのだ。
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