2011年に日本を訪れた外国人旅行者の国・地域別年間消費額は中国がトップの1964億円で、
全体の4分の1近くを占めるとみられることが、3日までの観光庁の調査で分かった。
2位以下は韓国、台湾、米国、香港の順だった。旅行者数は韓国が166万人で1位。中国は
104万人で2位だったものの、カメラや時計、家電製品など高額の土産を買う割合が高かった。
全国の主要な空港や港で、3か月ごとに約7000人の外国人から回答を得た後、年間の消費額を推計した。
外国人旅行者全体の消費額は8135億円。東日本大震災の影響で、前年の1兆1490億円から
3割近く落ち込んだ。消費額を1人当たりでみると、上位はロシア21万3000円、オーストラリア
19万8000円、中国18万8000円の順。ただ旅行者数はロシアが3万人、オーストラリアが
16万人と少なく、国別ではいずれも下位だった。
韓国や台湾、香港の旅行者は7〜8割が2回目以上の訪問だったが、中国は半数以上が初来日。
旅行先は東京、大阪、京都などに偏る傾向があった。
観光庁は「リピーターを増やせば北海道や東北、九州などにも呼び込める」と分析し、各地の
観光ルートのPRを強化。外務省は、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県を訪れる中国の
個人観光客を対象に、有効期限内なら何度も入国できる数次査証(ビザ)を発給する準備を進めている。
ソース:
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20120503-OHT1T00223.htm