群馬県藤岡市の関越自動車道で乗客のうち7人が死亡し38人が重軽傷を負ったバス事故で、
ウェブサイトでバスのチケットを売った楽天トラベル(東京)が事故翌日の4月30日、被害者や
家族らに「ご乗車はいかがでございましたか?」などとアンケートへの回答を求める電子メールを
送っていたことが3日、同社などへの取材で分かった。
メールは同社のサイトを通じ、事故を起こしたバスのチケットを申し込んだ会員20人に
送られており、被害者のほか家族らも含まれる。
楽天トラベルは「メールは、出発日の翌々日に自動送信されるシステムだった。受信した方や
その家族に不快な思いをさせ申し訳ない」と陳謝。メールを受け取った被害者や家族らは
「あまりに無神経ではないか」と憤っている。
同社によると、メールは4月30日午前、送信された。乗務員の対応やバスの設備、価格などへの
感想を寄せてもらうのが目的という。
文面で「『お客さまの声』にご乗車の感想を投稿していただきますと、乗車された生の声を、
ほかのお客さまと共有できます」などと水を向けている。
息子が重傷を負った40代の母親は「楽天トラベルからは事故後、このメール以外に何の連絡
もない。チケットを売った責任を感じていないのでしょうか」と話している。
▽スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/05/03/kiji/K20120503003175660.html