インカ帝国展 ― マチュピチュ『発見』100年」が東京・上野の国立科学博物館で始まった。
祭事や儀式に使われた道具から、工芸品、ミイラ、絵画など約160点を展示。ほとんどが日本初公開という前代未聞の展覧会だ。
主催するTBSは4月30日に関東圏で、インカ帝国展をより深く理解できる特別番組を放送予定。
同展にアルパカの原毛を提供している「那須アルパカ牧場」は、ゴールデンウイーク頃から
ペルーをテーマにしたイベントを行う。一部の書店でもペルーコーナーを設けるなど、周辺業界も活気づく。
国立科学博物館がある上野周辺では、展覧会とのコラボレーションも目立つ。御徒町駅と
秋葉原駅間の高架下にある「2k540アキオカアルチザン」の職人たちは、限定グッズをインカ帝国展の
ショップで販売。さらに、「上野のれん会」は展覧会グッズなどが当たるスタンプラリーを、
「エキュート上野」は連携キャンペーンを行う。
展覧会を見て、現地を訪れようと考える人も増えそうだ。JTBでは新しいツアーの企画こそないが、
マチュピチュ遺跡に近いホテルに宿泊できるプランがすでに人気を集める。
「同地域は特に近年、注目度が増している」(JTB)といい、H.I.S.も「旅行客の増加に期待している」と話す。
中高年の男性から若いカップルまで、幅広い年代から支持を集めるインカ帝国展。6月24日まで
開催中の上野に続き、7月以降は仙台、山梨、静岡を巡回する。物販、観光も巻き込み、インカに目覚める人が増加しそうだ。
ソースの花嫁
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