国ではなく東京都が尖閣諸島を守る?という主客転倒劇を演出した石原さんは演出家、というよりは
なかなかの役者と見た。メンツをつぶされた野田さんが「いやそれは国の仕事」とあわてても、
中国恐怖症揃いの閣内が一致するわけがない。それにしてもこの策略はおみごと
▼石原さんが「日本人が日本の国土を守るため、東京都が尖閣諸島を購入することにした」と
東京ではなくワシントンでこの爆弾発言をしたというのは、まさにTPO(時、場所、場合)という効果を
念頭にいれた演出であり、「島を取得するのに何か文句がありますか。やることを着実にやらないと
政治は信頼を失う」と大見得を切っても何ら不自然ではない
▼それは国民が早くから望んでいたことで、巡視船が中国漁船に体当たりされても指をくわえて
見ているような情けない国にいつから成り下がったのかと、少なくとも大和魂を大切にしている
多くの国民は快哉を叫んでいる。尖閣諸島は固有の領土であると身をもって示すことは逆に軋轢を防ぐことなのだ
▼島の地権者はかって国への売却を持ちかけたことがあるが、対応がバラバラだったため、東京都
の申し出を快諾したようだ。なぜ東京都なのかと一部の新聞は筋論を展開しているが、よく自問してみることだ
▼石原さんは、国がまったくアテにならないから代わりに対応の見本を示したまでで、都が「代理購入」したと
思えばいい。たかが十数億円など国民が拠金すればよく、反対のための「都民の税金で」うんぬんなど霧消する。
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