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>>1のつづき)
最後の段落では、橋下氏を指すであろう「過去に学ぶ謙虚さを持ち合わせない人間」に未来を
託することは、地図もガイドもなしで初めて登山することと同じだとした上で、「一つ違うのは、
遭難するとき、他のすべての人々を道連れにするということである」と結んでいる。
朝日新聞広報部によると、声欄に赤川氏の投稿が載るのは初めてで、「他の投稿と同様に」
投稿されたものだと説明した。
赤川氏は、2011年秋まで朝日新聞夕刊でコラム(三毛猫ホームズと芸術三昧!)を連載していた。
この連載の中でも、大阪府知事時代の橋下氏に言及していた。
イタリア映画の名作、ヴィスコンティ監督の「山猫」について語った回(2011年9月2日)では、映画の
登場人物と比較する形で、「ことに、石原都知事や橋下・大阪府知事が政治権力で教育に介入するのを
見ていると、『歴史に学ぶ』謙虚さを持たない指導者がいかに薄っぺらな張り子の虎に見えることか」
と書いた。また、11年9月30日の「最終回」では、「どんなに政治やジャーナリズムに失望しても、
石原慎太郎都知事や、橋下徹大阪府知事のような独裁者タイプの政治家に期待するのは最も
避けるべき選択である」と指摘した。
4月12日夕現在、橋下氏は赤川氏への反論はしていないようだ。ツイッターは12日未明から更新
しておらず、まったく触れていない。記者団に語ったという報道も見受けられない。
赤川氏の「声」は、12日の朝日新聞大阪本社版の声欄には載っていないようだ。大阪市内の
複数の図書館に確認してみると、いずれも「載っていない」という答えだった。ツイッターでも
「大阪では掲載まだ」といった声があった。
「声」欄は、エリア(各本社)ごとに地区の読者を優先する形で編集されている。赤川氏の住所は
「東京都港区」と掲載されていた。(以上)