>>610のあと
○福田(喜)委員 証人にお尋ねいたしまするが、この在日朝鮮人祖国防衛委員会、略称祖防というものの組織とか
性質とかいうものは詳しくおわかりだろうと思いますが……。
○梶川証人 祖国防衛委員会は、朝鮮における戰争が継続する間、彼らの称する祖国である北鮮を守るために、
日本において実力行使を行うというのがその任務でありまして、そのために行動像を組織して、それを指揮すると
いう関係にあると考えております。
○福田(喜)委員 そうすると、この中核自衛隊とか抵抗自衛隊というのは、祖防の下部組織と見てよろしいですか。
少くとも租防の指揮命令を受け、その指令系統に服するもの、こういうふうに見てよろしゆうございますか。
○梶川証人 そこのところが非常に微妙な関係にあるのでありますが、中核自衛隊は本来軍事委員会がこれを
指導するということになつておりますので、やはり軍事委員会の指導を受けておると見るのが至当ではないかと
私考えております。
○福田(喜)委員 しからばその軍事委員会というのはどういう性質のものでありますか。
○梶川証人 軍事委員会は、先ほど申し上げましたように、終局的には人民軍、その中間のものとして。パルチザン、
そこに至るまでの初歩的な、基本的な單位として中核自衛隊をつくる、その指導をするのが任務であると思います。
○福田(喜)委員 そうするとこの軍事委員会というのは、あたかも租防の作戰本部みたいなものですか。
○梶川証人 純然たる軍事組織の指導と、租防はまた祖防としての任務を持つておる関係にあるんじやないかと思います。
○福田(喜)委員 そうすると、中核自衛豫、抵抗自衛隊というふうなものは、――第一その組織でお尋ねいたしたいのは、
これは散在的であるかもしれませんけれども、少くとも人民軍というものを日本国内において結成する準備の中核として
各地にある。これだけは單に中国地区のみならず、日本全国から見て、そういう事実は各種の資料からして推定できる
わけですね。
○梶川証人 各地においてつくられつつあるという状況でございます。できたところもあるでしようし、まだできないところも
あるでしようし、ところによつて違うと思います。