業界の売り上げ低迷が続くなか、大手デパートの「そごう・西武」は、客の多くを占める女性の視点に立った店作りを徹底して行おうと、
初めて、社員全員が女性という店舗をスタートさせました。
女性社員だけの店舗として営業を始めたのは埼玉県にある「西武所沢店」で、
これまで全体の6割を占めていた男性社員をほかの店などに異動させ、1日から100人の社員すべてが女性となりました。
開店前の朝礼では、店長の堤真理さんが社員を前に、「女性の視点で品ぞろえを見直し、新たな百貨店を作っていきたい」とあいさつしました。
この店では、買い物客の8割が女性ということで、「買い物がしやすくなった」という声が聞かれましたが、
これまで男性社員が行っていた食料品など重い商品の移動では、商品を少しずつ分けて運ぶなどの工夫をしていました。
「そごう・西武」では、今後、社員が意見を出し合って、女性のニーズにこだわった売り場作りを進めることで、売り上げの増加につなげたいとしています。
また、女性社員は出産を機に退職する人も多く、管理職への登用も少ないことから、
子どものいる女性が働きやすくなるための課題などを探るうえでも、今回の女性だけの店舗を役立てたいというねらいもあります。
NHK 4月1日 17時32分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120401/k10014128281000.html