【秋田】 「公立大に入学手続きしたので・・・」 秋田大学医学部に追加合格した受験生の合格取り消し

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秋田大学は28日夜、今年度の医学部入試で、1人を追加合格にしたものの、この受験生が県外の公立大に
入学手続きを済ませていたため、合格を取り消したと発表した。国立大学協会と公立大学協会間の決まりで、
日程の異なる複数の国公立大を受験しても、入学手続きは一つの大学に限っている。公立大に手続きをした時点で、
他の国公立大の合格の対象外になり、吉岡尚文副学長は「確認が足りず、合格としたのは不手際。受験生や
保護者に申し訳ない」と謝罪した。

◇大学側が確認を怠る、受験生側には不満も

 秋田大の説明では、受験生は医学部の後期日程を3月12日に受験。22日の合格発表で不合格だったが、
辞退者が出たことから28日に繰り上げ合格となり、電話で伝えられた。

 受験生は、県外の公立大を中期日程で受けて合格、入学手続きをしていた。秋田大からの連絡を受け、
辞退を申し入れたが、公立大から秋田大に「入学させる資格がないのではないか」と指摘があった。
公立大学協会によると、中期日程合格者の手続き締め切りは27日だった。

 秋田大入試課によると、後期日程で追加合格者を選ぶ際、前期日程で合格し、入学手続きをした受験生については
大学入試センター(東京)が提供する国公立大のデータで重複がないと確認した。だが、公立大中期日程合格者に
ついても調べる認識がなく、データは届いていたものの、確認作業は行われていなかったという。秋田大は「受験生や
保護者に申し訳ないが、ルールがある以上、それにのっとった対応をしなければならない」と話し、別の受験生1人を
繰り上げ合格させるという。

 しかし、受験生が手続きをした公立大は医学部ではなく、もともと医師志望だったため、納得しておらず、秋田大が
説明を続けている。受験生は秋田県内の高校生で、同教委高校教育課によると、高校側から、「医師になりたいという
生徒の気持ちをかなえてほしい」と大学に訴えたが、認められなかったという。

http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000001203300005