【政治】　「不見識通り越している」 東京電力社長に埼玉県の上田知事怒り隠さず　値上げするか否かに関しては平行線のまま

★「不見識通り越している」東電社長に上田知事怒り隠さず　2012.3.29 12:48

　「知っていてああいう数字を出したのか。不見識を通り越して、だまそうとしたということになる」−。
４月からの東京電力の値上げ方針に反対し、関東地方知事会（会長・横内正明山梨県知事）の一員として２８日、
都内で西沢俊夫社長ら東京電力幹部を招いた「説明を求める会」に出席した埼玉県の上田清司知事。
約１時間半にわたって西沢社長らから詳しい説明を求め、東電側の返答に対して怒りを隠さない場面もあった。
結局、肝心の値上げするか否かに関しては、平行線のまま会は終了した。

　この日の会には知事会側は上田知事のほか、横内知事、群馬県の池本武広副知事ら１都８県の代表者が出席。
東電からは西沢社長のほか、幹部３人が知事らからの質問に答えた。

　冒頭、上田知事らは「４月１日からの電気料金の値上げは中止すること」
「値上げの必要性について、公開の場などで丁寧で分かりやすい説明を行うこと」とした２回目の緊急要請書を西沢社長に提出。
「企業が関東地方から逃げていく。決して容認できない」と訴える横内知事に対し、
西沢社長は「燃料費の大幅な増加で、このままでは供給に影響を及ぼしかねない」などと応じた。

　この後、知事会が事前に提出していた８項目の質問に沿って一問一答形式で討論が行われた。

　「もっと合理化やコスト削減で値下げが可能ではないか」との質問には、東電側は「合理化徹底で４回の料金値下げ、
サービスの充実などをしてきた」などと回答するなど、つかみどころのないやりとりが続いた。
また、「人件費は少なくとも３０％以上削減すべきでは」との質問に、
東電側が「基準外給与を除けば国家公務員の水準を下回る」と答えたため、
上田知事は「不見識を通り越している」と怒りをあらわにした。（続く）

産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120329/stm12032912500000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120329/stm12032912500000-n2.htm

続きは>>2-4