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■「削除人」最終権限者は
広告収入など2ちゃんねるの収益から、違法・有害な書き込みを消す「削除人」の幹部に報酬が支払われ、
末端の削除人に書き込みの削除の是非が指示される−。2ちゃんねる関係者はこう明かす。
では、削除の最終権限者は誰なのか。その解明が捜査の焦点となっており、警視庁は家宅捜索で押収した資料の分析を進めている。
2ちゃんねる関係者によると、削除人は百数十人いる。
大半は無報酬だが、このうち少なくとも削除人の幹部十数人は報酬を得ている。
2ちゃんねるの広告収入に関与していた会社の役員を務めている西村博之氏は幹部削除人へ指示する権限を持つのか。
西村氏は平成15年に出版された『2ちゃんねる宣言』の中で「まとめ役の人に任せちゃっている」と発言している。
その一方で、著書『僕が2ちゃんねるを捨てた理由』では
「僕は2009(平成21)年、2ちゃんねるをシンガポールのパケットモンスター社に譲渡しました」としながらも、
「最近の僕はといえば、2ちゃんねるを譲渡して管理人を外れ、その企業から何か相談をされたときにアドバイスをする
『2ちゃんねるアドバイザー』」とも記しており、一定の関係があることをほのめかしている。
警視庁は、覚醒剤の購入をあおる「場」となった2ちゃんねるの不可解な実態の解明とともに、
収益の流れが書き込みの放置と関係していないか調べを進めている。
産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120329/crm12032908080000-n2.htm