★2ちゃんねる管理会社、実体なし…日本で運営か
・覚醒剤売買に関する書き込みを放置したとして、インターネット掲示板「2ちゃんねる」の関係先が
警視庁の捜索を受けた事件で、掲示板の管理会社とされるシンガポール企業は、実体がない
ペーパーカンパニーだったことが現地での取材でわかった。
管理会社の取締役は読売新聞の取材に、名義を貸しただけで、2ちゃんねるの存在すら
知らないと証言。警視庁は、2ちゃんねるの管理は国内で行われていたとみて、実態解明を
進めている。
シンガポール中心部の中華街「テロックアイヤー通り」。2ちゃんねるの管理会社とされる
「パケット・モンスター社」の登記簿上の本社は中華料理店が立ち並ぶ一角のビルにあった。
2ちゃんねるの元管理人の西村博之氏(35)の著書などによると、2ちゃんねるは2009年に
パケット社に譲渡され、現在はパケット社が掲示板を運営しているという。
しかし、このビルに入っていたのは会社の連絡代行サービスを行う「リクビン」社。受付の
女性は「パケット社の事務所はここだが、社員は一人もいない」と告げた。
年間約700シンガポールドル(約4万6000円)でパケット社の連絡業務を代行しているといい、
リクビン社幹部は「バーチャル(仮想の)オフィスだよ」と笑った。
1シンガポールドル(約66円)の出資金で簡単に会社を設立できる同国には、リクビン社の
ように登記や連絡を代行する会社は300〜400社あるという。
パケット社の登記で「秘書役」とされる女性もリクビン社の社員。この女性は「2000社以上の
秘書を務めている。それぞれの会社の業務は全くわからない」と話した。
パケット社唯一の「取締役」、エフェンディ・アハメド・ハリス・メリカン氏(31)は今月20日夜、
同国郊外のショッピングセンターで取材に応じ、「頼まれて役員になっただけで、2ちゃんねる
という掲示板も知らない」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120327-00000043-yom-soci