<世界の男たちは「ママ」を求め、「素人」に興奮>
現代人のセックス心理を、2人の認知神経科学者が解明していくのが、オギ・オーガス、サイ・ガダム著
「性欲の科学」(坂東智子訳 阪急コミュニケーションズ 1900円)である。
驚かされるのが、その研究手法だ。まず、1年間でネット検索された4億の語句を収集。
その中で13%を占めていた5500万のエロワードと、4万のアダルトサイトを調べ上げたのだ。
例えば、年齢に関係する性的検索ワードでは、「ティーン」「若い」に次いで多かったのが、何と「ママ」。
MILF(ミルフ)モノと呼ばれるアダルトサイトが台頭してきたことも見えてくる。
ちなみにMILFは、「Mother I’d Like to Fuck」の略で、意味は“セックスしたいと思うママ”だ。
実は男たちが、年増の女性に強い性的興味を抱いている証拠だと著者。
一方で、世界中で頻繁に検索されている「素人」のワードも興味深い。
男が素人モノのポルノに興奮するのは、“目新しい”という要素のため。多くの子孫を残すという性的本能がはたらき、
見慣れたポルノ女優よりも、素人女性=まだ手を付けていない女性に、どうしようもなく引かれてしまうからだという。
性欲に関する大まじめな研究書だが、随所にアダルトサイトの書き込みや官能小説の引用がされているのもうれしいサービス。
世界中の男を虜にしている、日本のエロアニメの考察も行われている。性愛ノウハウとしても役立ちそうだ。
http://netallica.yahoo.co.jp/news/269021