★「オタク」を研究 ヒット探す嗅覚盗め
電通、月内に研究所
広告代理店大手の電通は3日、アイドルやアニメなどの熱狂的ファンである
「オタク」を専門に研究するシンクタンク「オタクがラブなもの研究所」を3月中に
設立することを明らかにした。オタク専門の研究機関は業界初という。オタクたちが
メガヒットをいかにしてかぎ分けるのかを分析。「ヒットメーカー」としての感性を
商品開発に反映させ、新たなヒットを仕掛ける狙いがある。
研究所では、オタクの関心がどこにあるのかを定点観測。オタク研究の有識者ネット
ワークを構築するなどしてヒット商品の開発に生かす。
オタクに対する世間のアレルギーも大幅に減っており、電通の調査では「自分を
オタクと思うか」の質問に約38%が「そう思う」「そう言われる」と回答。狭い世界
での流行がインターネットを通じて情報発信され、幅広い人々に受け入れられやすく
なっていることもビジネスチャンスを生む背景になっている。
確かに「オタクの聖地」とされる東京・秋葉原から火がついたAKB48は昨年、
計6作品がミリオンセラーとなった。
ビジネス書の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を
読んだら」も女子高生のアニメ風イラストを表紙に採用したところ同ジャンルでは異例
の発行部数270万部を記録、映画化されるまでになった。
(続く)
■ソース(産経新聞).3.4 10:08
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120304/biz12030410080005-n1.htm