【原発問題】「あの線量では、戻れるわけがない」事故から1年、福島原発避難民の悲痛な声 子供に異変も

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1わいせつ部隊所属φ ★
「あの線量では、戻れるわけがない」事故から1年、福島原発避難民の悲痛な声
[2012年03月06日]

福島第一原発の事故により福島県外に避難した住民は現在、6万人以上ともいわれる。
事故から1年を迎えても故郷に変える目処が立たないなか、ストレスや不安に押しつぶされそうな日々を過ごしている。

郡山市から、小学生の息子とともに一家で避難してきた福純さん(仮名・50代・主婦)は、
震災後から息子さんが頻繁に鼻血を出すようになったという。

「うちの子が通っていた小学校は郡山市内でも2番目に線量の高い学校でした。
4月になって郡山の自宅でいつものように夕食を食べていたら、突然、息子がバッと鼻血を出したんです。
ツーっと垂れてくるのではなく、食卓が真っ赤になるほど勢いよくブワッと。
でも、本人は気づいておらず、『どうしたの!』って言ってやっと気づきました。ほかにも、いろいろな症状が出ました。
息子は運動が得意で学年でも2番目に足が速かったんですが、すごく遅くなってしまった。
それから、いつも猫背になってしまって口がだらしなく開いて、寄りかかるようにしか座れなくなったんです」(福純さん)

こうした息子さんの異変にも、当時は「震災のショックのせい」程度にしか考えていなかった。
しかし、5月に東京の赤坂プリンスホテルに避難してから、似たような症状の子供が多いことに気がついた。
息子さんの異変が放射能が原因ではないかと考えた福純さんは、その影響について、チェルノブイリの症例も含めて調べ始めた。

「内部被曝すると、まず循環器系がやられてしまうようです。それで鼻血が出る。
足が遅いのと姿勢が悪くなってしまうのは、セシウムが原因ではないかと。
セシウムは筋肉にたまりやすく、筋肉の動きに影響を及ぼすようです。
実は、このほかにも、視界に蚊が飛んでいるように見えたり、心臓がキューッと痛くなったり、
手の甲や腕に500円玉大の内出血ができたりと、低線量被曝が原因と思われる症状が現れていました」(福純さん)

福純一家が昨年12月に都内でホールボディカウンターで内部被曝線量を測ったところ、
同じ日に検査をしたいわき市の家族に比べて、その値は数倍も高かったという。
(続く)
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/03/06/10136/
2わいせつ部隊所属φ ★:2012/03/06(火) 13:57:06.43 ID:???0
「うちの子を測ったら、担当の先生が『うわっ』っと驚いて、『もう一度、測りましょう』って。
複数回調べて、最後は洋服も脱いで測ったんですが、明らかに高い数値でした。事故から10ヵ月もたっていたのに。ショックでした」(福純さん)

もちろん両者の因果関係は証明できない。だが、現実問題として突きつけられた内部被曝の数値と、
今、何が起きているのかを知るにつれて、かえって福純さんは冷静さを取り戻したという。

「頭では、ひどい事故が起きたとわかってはいるけれども、ハートの部分ではまさか
そんなことに巻き込まれるわけがないと思っている自分がいた。でも、福島を離れて、さまざまな情報を得て、
自分でも勉強しました。その結果、今では『あの線量では、戻れるわけがない』と思っています。
チェルノブイリの強制避難区域と同じレベルですから」(福純さん)

今、福純さん夫婦は、東京を拠点に、福島の残留家族を支援する団体を立ち上げている。

「コンセプトは、『とにかく一度でも福島から離れる』ということ。そして、元気になってもう一度考えてほしいんです」(福純さん)

(取材/頓所直人)

■家族はバラバラ、冷たい視線、放射能への不安、そして覚悟。これが避難生活を送る人々のリアルな声だ。
週刊プレイボーイ12号『福島県外へ出た原発避難民が語る、それぞれの1年』