【世相】「病みつきになる」ハイタッチ、若者中心に拡大

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1帰社倶楽部φ ★
スポーツの試合などでよく見る「ハイタッチ」を、見ず知らずの人と交わす動きが広がり始めている。
中心は若者たち。東日本大震災がもたらした不安感のなか、「人との絆を確かめ合いたい」という思いがあるようだ。

2月中旬、鹿児島市の繁華街、天文館に「Let’s Hi Touch」などと書かれたベスト姿の
若い女性ら約20人が立ち、道行く人と次々にハイタッチした。戸惑って避ける人もいたが、声をかけ続けた
同市の会社員女性(25)は「笑顔でタッチしてもらえると、病みつきになる」と楽しそうだった。
市内の人材派遣会社員の女性(38)が知人の女性らに呼びかけ、昨年10月から始めた。毎月3回、
天文館やJR鹿児島中央駅などで朝夕の時間帯に活動する。参加者の大半は20〜30歳代。
最初は約10人だったが、口コミやインターネットを通じて徐々に増え、多い時には約50人に上る。
「『自分たちに何ができるだろう』と考えていた時、ネットでこの運動を知った。お金も道具も必要なく、
多くの人を笑顔に出来る」と話す。

ハイタッチはスポーツの試合のほか、小学校などでのあいさつ運動として行われていた。顔見知りの間での
スキンシップという位置付けだったが、最近は若者を中心に不特定多数の人と交わす光景が目に付く。

先駆けは神奈川県茅ヶ崎市のフリーライター(34)が2009年に始めた「ハイタッチ大作戦」。
東京都、神奈川県で約20人と毎月3、4回のペースで続けている。震災直後、同市で行うと、
普段より多くの人から「元気が出た。ありがとう」と声をかけられた。

(2012年3月4日08時47分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20120302-OYT1T00616.htm
鹿児島市の天文館でハイタッチ運動をする若者
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20120304-395745-1-L.jpg