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>>3のつづき)
矛先はバグを残し、掲示板などで可能性が指摘されていても対応できなかったグリーにも向けられた。
じつは、グリーはアイテムを売買をする「リアルマネートレード(RMT)」を規約で禁止している。
だが実際は活発に行われているのを知りながら、事実上「容認」の状態にあった。広報は「放置を
していたわけではないけれど、なくなっていない現状がある。今後の対応を含めて検討している」と
するが、具体策は見えない。グリーは24日、「(RMTも含めた)禁止行為の監視強化を図り、
禁止行為をGREE外から助長する事業者や個人へ厳格に対処する」と発表したが、効果は未知数。
例えばヤフーに対し、どう厳格に対処するのか具体策が待たれる。
パチンコ店やゲームセンターなどの遊技場は風営法の規制下にあり、未成年の出入りや営業時間が
限られる。パチンコやスロットは警察の監督のもと、出玉確率などの射幸性が厳しく管理されている。
この2月に復刻した「ビックリマンチョコ」に入っているシールやスナック菓子のカードすらも、景品表示法に
よって出現率が定められている。だが、ガチャにはそうした制約がいっさいない。
2月16日に消費者庁で開かれた「インターネット消費者取引連絡会」の会合で、参加者が「ガチャに
景品表示法違反の可能性がある」などと指摘している。だが、消費者庁表示対策課は「ガチャは取引に
付随する景品ではないので景表法の景品規制には該当しない」と特に問題視はしていない。会合を
取り仕切る政策課も「あくまで参加者のご意見。問題意識を持つ必要はあると認識しているが、今すぐ
法改正をという議論は現状ない」と言う。
「インターネットを通じて、世界をより良くする」――。グリーの田中良和社長が掲げる社是だ。
確かにソーシャルゲームは株式市場の活性化や雇用をもたらした。世界に進出できる一大産業へと
成長した。だが本当に日本は良くなっているのだろうか。(以上、抜粋。本文はかなりの長文です)