・大阪維新の会の次期衆院選の公約となる「維新版・船中八策」の骨子が13日、維新代表の
橋下徹大阪市長から所属地方議員に示された。橋下維新が目指す国家観とは…。
外交や安全保障では、日米同盟の堅持と豪州との連携強化を盛り込んだ。橋下氏は「日本が
自主独立の軍事力を持たない限りは、米国の軍事力に頼らざるを得ないという現実がある。
できれば豪州を含めて日米豪というラインでしっかりと軸を作っていきたい」としており、基本的には
現実路線に沿った内容といえる。
一方で、随所に“橋下カラー”ものぞく。「沖縄の基地負担軽減」は橋下氏の大阪府知事時代からの
持論で、将来的な県外移設もにらんだテーマとなる。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)
交渉には参加するとし、「経済マーケットについては、基本的に国境を意識しないのが基本方針。
その上で、国のアイデンティティーはしっかり意識する」と語る。
憲法改正では、形骸化が指摘される現在の参院を廃し、首長が兼任で国会議員となり、
国と地方の協議機関とすることを提示した。
だが、首相公選制の導入や改憲要件の緩和などと併せ、高いハードルが立ちはだかり、
参院側の抵抗も予想される。他党の協力なしには進まない見通しで、「絵に描いた餅」と
なりかねない心配もある。
肝心の9条も「慎重にしたい」(松井一郎府知事)として俎上にのせなかった。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120214/waf12021409260007-n1.htm ※表(大阪維新の会「船中八策」の主な項目):
http://sankei.jp.msn.com/images/news/120214/waf12021409260007-p1.jpg