【社会】最後のミスさっぽろ　磯田さん・浅井さん　感慨深げに「やっと自然な笑顔を出せた」

札幌市の観光ＰＲを担う「ミスさっぽろ」の磯田彩実さん（２２）と浅井真里亜さん（２２）が９日、さっぽろ雪まつり大通会場で
国際雪像コンクール表彰式にアシスタントとして出席、３月末までの任期内の主要な仕事を終えた。「ミスさっぽろ」は
今季で廃止されるが、２人は「やっと自然な笑顔を出せた」と感慨深げだ。

２人がデビューしたのは昨年２月の雪まつり会場。緊張と寒さで「引きつった笑顔しかできなかった」と振り返る。

就任してまもなく、東日本大震災が発生。観光ＰＲなどできない雰囲気に包まれた。例年だと４月から日本全国で札幌をＰＲする
日程になる。２人の場合、６月まで道外出張はなく、初めての仕事は４月に札幌市内で行われた震災の募金呼び掛けだった。

福島第１原発事故の影響で札幌への外国人観光客の入り込みが落ち込む中、「こういう時だからこそ、みんなが
元気になるように」とできるだけ明るく振る舞ったという。

震災から１１カ月。今年の雪まつりは「楽しむだけでなく、震災を忘れずに頑張ろうという雪像が多い」（磯田さん）。会場は、
事前の懸念をよそに連日多くの人出でにぎわっている。

最後の「ミス」としての仕事はまもなく終わるが、２人は「どこへ行っても『最後なんだって』と気遣ってもらい、伝統も感じました。
感謝を込めて最後までＰＲしたい」と、とびきりの笑顔を見せた。
（木村直人）

国際雪像コンクールの表彰式で賞品を運ぶ「ミスさっぽろ」の磯田彩実さん（左）と浅井真里亜さん
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/photonews/image/8353_2.jpg

動画
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どうしんウェブ　北海道新聞
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